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【ライプツィヒキャンプレポート】最後尾で変わらぬ存在感を放つ守護神、最年長・笠原昂史の覚悟と決意

ライプツィヒキャンプ5日目、グラウンドでの午前練習は昼前に始まった。

RBライプツィヒのクラブハウスに到着後、ミーティングと身体作りを終えた選手たちが出てきたが、その足下はスパイクではなくトレーニングシューズだった。これ以上追い込むとオーバートレーニングになるという判断から、午前中はセットプレーの確認に時間を割いた。



2グループに分かれて、CKFK、スローイン時の攻撃と守備を確認。攻撃に関しては島田裕介コーチを中心に、守備に関しては川原元樹ヘッドオブゴールキーピングを中心に、最低限の約束事やポイントを共有した。

午後は、ドイツ5部リーグに所属するVfbゲルマニア・ハルバーシュタットとの練習試合が組まれた。明治安田J2J3百年構想リーグ以降、初めての対外試合である。

45分×2本の1本目。目を引いたのは、アンカーを務めた中山昂大のダイナミックな動きだ。ボールを失った瞬間、一気に相手に寄せてボールを奪い切る。それ以外でも、最終ラインからパスを受け、左右に展開し、スルーパスや思い切った飛び出しを繰り出すなど、状態の良さをアピールしていた。



アウトサイドにかけたカプリーニのパスからカウアン・ディニースが放ったフィニッシュ、山本桜大のカットインからカプリーニが狙った一撃は得点に結びつかなかったが、大宮は27分に先制点を奪う。

SBの関口凱心が高い位置でボールを受け、ボールを少し内側に運んで左足でクロス。このボールに走り込んだ日髙元が折り返し、最後は要所に詰めた杉本健勇がネットを揺らした。

その後もベンチサイドから「キリカエ!」「カウンタープレス!」といった声が響くなか、インサイドハーフに入ったカウアンがシュートを放ち、中山の縦パスからカプリーニが好機を迎える。結局、試合は終了間際に鳴り始めた雷の影響で3分早く切り上げられて、1-0で終了した。



2本目はメンバーを総入れ替え。ガブリエウに代わり、ナルシス・ペラッチ・ナダル監督からキャプテンマークを託されたのは西尾隆矢だ。加藤玄、泉柊椰、加藤聖、豊川雄太などが確実にボールをキープして、右のウイングを務めた小林柚希も得意のドリブルで得点への期待を膨らませる。

大宮は圧倒的にボールを支配し、試合を優位に進めた。しかし、マギージェラニー蓮がつかんだ決定機、加藤聖のCKから豊川が迎えた好機は相手に阻まれ、泉のスルーパスからマギーが放った一発はポストを叩く。それでも42分、豊川が絶妙なスルーパスを泉に送り、そのままゴール前へ走り込んでリターンに合わせて足を振ると、これが追加点となった。

試合終了直前の村上陽介のヘディングシュート、加藤聖の浮き球のパスに走り込んだ豊川のシュートは追加点につながらなかったものの、ゴールは割らせず合計2-0で初の練習試合は幕を閉じた。

2本目は高めに設定した最終ラインの裏を何度か突かれたが、そこで落ちついたプレーを見せたのが、37歳の守護神・笠原昂史だ。迷いのない飛び出しが2回。ヘディングと左足のクリアでピンチを脱して、ゴールを守り抜いた。

「ハイラインは大きく変わる今季の特徴だと思います。なので、後方処理とかリスク管理がすごく大事になってくる。ただ、すべて高いわけでも、後ろだから悪いわけでもない。GKに求められるのはしっかりジャッジしてプレーすること、迷わずポジションを取ることだと思うので、まだ探り探りですが、適切な立ち位置を見つけていければと思います。今日の2本のクリアに関しては、ジャッジの部分は良かったと思いますが、クリアの高さや質は良くなかった。もっともっと高めていけると感じています」

経験豊富な笠原の言葉には、説得力と重みがある。

チーム最年長の守護神の存在の大きさを感じながら、多くのことを学び、力に変えているのが同部屋の17歳、熊田佳斗だ。歳の差、20歳。

「昨日は何もできなくて、悔しくて気持ちが下がりました。それで、部屋に帰ったら『元気出せ』って一言目に声をかけてくれたんですよ」。そう言って笑顔を見せる熊田は、気持ちを切り替えてふたたび歩み始めているようだ。



(熊田は)熱いんですよ。やっぱりいいね、若いって()。彼のような若い力がこのクラブには間違いなく必要だし、今後の日本を背負って立つ存在だから。ブラジルに負けたワールドカップの試合を観て、『ますますあの舞台に立ちたくなった』『次のW杯を狙う』と言ってますから。その言葉に期待したいし、あの舞台に立つための手助けを、ちょっとでもできたらいいと思います。彼(熊田)も市原吏音みたいに近々海外に飛び立っていくような選手ですから、頑張ってほしいです」

後輩を思いやる優しさの一方、笠原自身も当然、高い志を持ち続けている。

「どのシーズンでも姿勢や意気込みは変わらないですけど、どんな状況になっても乱れることなく頑張る、やり続ける。そこが俺の良さだと思っています。絶対にJ1に上がりたいという思いを叶えるためにも、このキャンプを無駄にしないようにやる。若い選手たちにエネルギーをもらいながら、俺もやらないと、負けていられないと感じているので、体は相当キツいですけど、頑張ります」

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