第105回 天皇杯 1回戦
2025.5.25 [SUN] 14:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

筑波大

  • 40' 廣井 蘭人
試合経過
監督コメント
開幕して3ヶ月が経ちましたが、序盤戦は選手には上を目指してもらいますが、監督としてはリスクヘッジも考えますし、J1の横浜FMではないですがあれだけ力があるチームでも苦戦していて、状況的には僕らもそうですしどのチームも同じようになる確率を持っているので、そういう意味ではしっかり地に足つけてはできています。

序盤戦で戦い方は決まるのですが、ここから中盤戦に向かってどうやって戦うかという意味では、対等に互角にやれるという立場からゲームをスタートできるので、そこを勝ち取った感覚はあります。妙に弱者の戦い方を選択するわけでもなく、かといって、ものすごい強者の戦い方を選択するわけでもなく、本当に対等に入っていけるという感覚をチームが持ったことが一番の手応えかなと思っています。

天皇杯はトーナメントなので、次に進むことだけが目的なので、しっかり準備して入っていきます。筑波大に限りませんが、天皇杯は大学生の躍進が当たり前のような形で、彼らにとってみればメンタルの準備がいらないというか、そのままゲームに行けば自然と最大値が出る状況なので、そこの部分の準備はしっかりしないとやられてしまうなということは天皇杯の歴史上わかっていますし、しっかりやりたいと思います。

相手は確固たる決意を持ってゲームに入ってくるので、それをちゃんと理解してやることが大事だと思います。上から覗いてゲームに入ったらどうなるかということはもうわかりきっているので、口で言うのは簡単なのですがどう準備するかということが一番大事だと思っています。
選手コメント
天皇杯はトーナメントなので勝ち上がることだけを考えてやっていきたいですし、個人としては本当に勝ちにこだわって、難しいゲームになると思いますが勝利だけにフォーカスしてやっていきたいです。

リーグ戦で試合に出るチャンスを得るためにも、今取り組んでいることを続けることだと思いますし、自分の力で変えられることだけではなく、自分ではどうしようもできないこともあると思うので、日頃の練習はもちろん、アフターでのトレーニングやケア、日々の過ごし方を含めてできることはすべてやっているつもりですし、引き続き自分ができることにしっかりフォーカスしていきたいです。

僕も大学でプレーしていましたが、筑波大は当時から強くて伝統のあるチームですし、天皇杯はプロとかアマチュアとか大学生とかは関係なくて、勝った方が強いというだけなので、変な入り方をしてしまうと必ず食われてしまいますし、筑波大は毎年プロの選手も多く出ているチームなので非常に手ごわい相手だと思います。リーグ戦と同様、立ち上がりは非常に大事になってくると思いますし、加えて先制点はキーになってくると思うので、そこはチームとしても個人としても声を掛けてやっていきたいです。

もし普段リーグ戦に出ていない選手の出場機会があるとしたら、このゲームがラストだと思うぐらいやらなければいけないですし、逆にリーグ戦も出ていて今回も出る選手というのは、フワッと入ったら一気に持っていかれるので、全員の目線を揃えて臨まなければいけない大会だと思っています。
昨年までプレーしていた筑波大との対戦ということでやりづらさもありますが、それよりも楽しみな気持ちが強いです。試合に出たいですし、勝ちたいです。4年間お世話になって成長させてもらってプロの世界に入ることができましたが、そこからもう1段階成長しなければいけないと思っています。まだ加入して4ヶ月ですが、成長した姿を後輩たちに見せたいです。

昨年は筑波大の選手として天皇杯に出場してプロのチームと対戦しましたが、プロの選手と試合ができるということは当時の自分たちにとってはものすごくありがたい機会でしたし、何がなんでも勝ってやろうという反骨心を全員が持っていました。今年も同じように強い気持ちで臨んでくると思いますし、それは自分が一番わかっています。

試合に出たらとにかく自分の持っているすべてを出したいと思っていますし、チームの勝利に貢献できるように一つひとつのプレーを大事にやっていきたいと思います。試合に出られない時期が続いている中で天皇杯はチャンスだと思うので、しっかりぶつけていきたいです。大宮は今のJ2での立ち位置や日頃の練習を見てもJ2ではトップレベルだと思いますし、J1にも負けていない強度でできているので、自分自身も練習の中で成長できていますし、それを公式戦で見せていきたいです。

チームとしては1試合1試合を勝ち抜いて上を目指しますし、リーグ戦で出場機会のない選手たちにチャンスが回ってくることもあると思うので、自分としてはそのチャンスをつかみ取ることだけを考えて、その結果でチームの勝利に貢献していきたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

72'
86'
46*'
72'

控えメンバー

46*'
72'
72'
86'
72'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 1 佐藤 瑠星
DF 25 布施 克真
DF 18 池谷 銀姿郎
DF 4 小川 遼也
DF 5 鈴木 遼
MF 28 矢田 龍之介
66'
MF 14 徳永 涼
MF 20 廣井 蘭人
76'
MF 8 清水 大翔
76'
MF 10 山崎 太新
87'
FW 9 内野 航太郎
87'

控えメンバー

GK 21 入江 倫平
DF 2 池田 春汰
DF 15 浦部 舜
DF 17 安食 優斗
MF 11 篠田 翼
76'
MF 13 佐野 健友
76'
MF 16 野田 愛斗
66'
MF 27 古川 千加良
87'
FW 22 小林 俊瑛
87'

監督

小井土 正亮
試合詳細
11 シュート 4
6 GK 17
5 CK 3
3 直接FK 4
2 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

大坪 博和

副審

中澤 涼

副審

金次 雄之介

第4の審判員

美川 笙乃

入場者数

4,826人

天候

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

19.5℃/78%
筑波大の堅守を崩せず天皇杯初戦で散る
明治安田J2リーグで千葉、仙台、藤枝を下した大宮は、第105回天皇杯1回戦で筑波大学と対戦した。

大学屈指の名門と名高い筑波大は、これまで多くのプロサッカー選手、指導者、テクニカルスタッフを輩出している。大宮では長澤監督、戸田コーチ、福井などがOBだ。

長澤監督は、母校との対戦を前に「相手が確固たる決意を持ってゲームに入ってくることを理解して、どう準備するかが大事」とコメント。昨年は筑波大で主将を務め、天皇杯でJ1の町田を破る経験もした福井は「何がなんでも勝ってやろうという反骨心を持って臨んでくるはず。自分のすべてを出して勝利に貢献できたらと思いますし、成長した姿を後輩たちに見せたいです」と、闘志を燃やしていた。

この日の布陣は3-4-2-1。ゴールマウスに加藤が立ち、最終ラインは福井、村上、浦上。右のウイングバックに藤井、左に和田。中央に中山と阿部が並び、前線に中野、石川、オリオラ・サンデーが入った。出場機会を勝ち取った選手たちが、日頃の練習の成果を勝利に結びつけられるか。

筑波大のキックオフで始まった試合の序盤は、しっかりとパスをつないでくる相手にボールを持たれる展開だった。ただ、要所は譲らない。福井、村上、浦上の3人が落ちついた対応とシュートブロックで筑波大の攻撃を封じ、和田は洗練されたボールコントロールで格の違いを見せつけた。

最初の決定機は20分。左サイドで複数人が絡み、浦上のクロスをニアサイドに入った中野が頭で狙う。だが、このヘディングは相手GK佐藤の正面を突いた。25分、長澤監督は「前方で方向づけできないままゲームが進んでいたので、1人前に送り込めば」という判断から4-4-2にシステム変更。すると、徐々にボールを持てるようになり、コンビネーションから福井が、ショートカウンターからは中野がシュートを狙う場面が続いた。

35分、中山が得たゴール正面のFK。右の阿部、左の中野が並び、阿部が壁を越えて落ちる一撃を放つ。しかし、GKに弾かれゴールならず。すると40分、右からのクロスを廣井に頭で合わせられて失点。直後の藤井の決定機はGKに止められて、1点ビハインドのままハーフタイムを迎える前半となった。

長澤監督は、後半の頭から和田に代えて下口を投入。最終ラインを福井、村上、浦上、下口の4枚とし、右に中野、左に石川、サンデーと藤井が前線に立つ布陣を取った。

開始早々、いきなり内野にドリブルシュートを許す危ない場面はあったが、その後は前への圧力を強め、相手陣内でゲームを進める展開に。55分には果敢なチェイシングを見せていた藤井が相手ボールを突き、サンデーがシュート。相手に当たり掴んだ阿部のCKを、浦上と下口が連続で狙うなど、得点への期待が高まるシーンが続いた。

60分にはゴール前で縦パスを受けたサンデーが、鋭いターンから右足を振ったが、このシュートも相手GKに弾かれてしまう。パスを回し、ゴールに迫り、フィニッシュまで持ち込むものの、ネットを揺らすことができない。そんな焦れる展開のまま、残り時間が少なくなっていく。

64分、阿部のクロスに上手く合わせた藤井のヘディングシュートはゴールの右へ外れる。続けて藤井が放ったゴール右隅を狙ったシュートは、これもGKが触ってCKに。ゴール裏のサポーターの熱い声援が響くなか、大宮の攻勢が続く。ただ、ゴールを割ることができない。

72分、長澤監督はサンデー、中野、中山に代え、杉本、泉、小島を同時投入して攻撃のギアを上げる。しかし、時間が足りない。泉がドリブルで局面打開を試み、浦上が思い切ったオーバーラップを披露し、阿部のCKから筑波大を脅かしたが、ゴールが遠い。

4分のアディショナルタイムにも泉が勝負を挑み、交代出場した谷内田がセカンドボールを拾い、杉本が右足を振るが、筑波大の執念と堅守を打ち破れない。結局、最後までゴールを決めることができず、天皇杯は初戦で姿を消す結果となった。

筑波大の選手たちはプロ相手の勝利に喜びを爆発させた。試合後、長澤監督は「これでリーグ戦の残り22試合に確定したので、チーム一丸となって次に進んでいきたい」と語った。小島は「あの時間から盛り返すのは難しかったけど、勝たなきゃいけない試合でした。気持ちを切り替えて、次の試合に臨みます」と反省を口にした。また試合後、筑波大の応援団から名前をコールされた福井は「あれは響きましたね。悔しさとか懐かしさとか、いろんな感情がこみ上げてきました。今後、プロの世界で活躍して、みんなに背中で示すことができればと思うので、頑張ります」と、リーグ戦での奮起を誓った。

(総評:粕川 哲男)

続きを読む

監督コメント
5,000人近くのサポーターの方に入っていただいたのですが、結果的には敗退ということで申し訳なく思っています。一昨年の降格したときのような空気にしてしまって、そこに選手をさらしたような形になってしまったので、私自身は非常に責任を感じています。本当に申し訳ありませんでした。

ゲームの方は、結果的には典型的にやられてしまうゲームでした。シュートを4本打たれて枠内の1つがスキを突かれたような形で入って、そのあと追い上げましたがこじ開けられなかったという形でした。もったいないのは、前半の入りの25分が勝負だという形で送り出したのですが、少し後手に回るような形になってしまったので、少し前に人数をかけて前に出ていくことをしたのですが、前に人数がいるけれど前にボールが置けずという少しデメリットが出てしまうような形になってしまって、後半に入って修正して迫っていったのですが、ちょっとゴールに届かなかったというゲームになってしまいました。

これでもうカップ戦とトーナメントが終わって、残りはリーグ戦22試合で確定したので、選手に話してきたのはもう22というゲーム数が確定したので一つひとつやれるように、この敗退の意味をしっかり汲み取ってまたチーム一丸となって次に進んでいきたいと思います。
選手コメント
特に前半は相手がボランチのところでかなり前を向いてきていて、あれくらい自由にやられるとどうしてもリズムは取られるので、そこはどうにかしなければいけなかったかなと思います。

今日はそこが肝だったと思うので、その肝を感じられれば、そこでボールを奪えなくても入れ替わられなければいいですし、そういう工夫ができていればゲームは持っていかれなかったかなと思います。

失点シーンの要因はまず守備だったかなと思います。前線のせいではないですけど、前でもう少し自由にさせなければ、攻撃の機会はこちらが多かったかなと思います。

プレッシャーはそんなに来ていなかったですし、中盤もそんなにタイトに来ていたかと言われるとそういうわけではなかったので、うまく出口を作って前進すればどこかで点が入るかなと思っていました。

中盤がうまくいっていないというほどネガティブに感じていたわけではないですけど、少しボール持てる分、スイッチがどこになるかというのが難しかったのかなとは思います。ただ全体的にボールを受ける意識はもっと必要ですし、受けたボールを正確に味方につなぐという技術のところは必要だったかなと思います。
うまくいかないながらももう少し大人な戦いができたら良かったです。受けに回ったからなのか、シンプルに僕たちの力のなさなのか、いろいろな要素があると思いますが、とにかく完敗だと思います。

前半ちょっと見てしまった部分と、僕も含め3本くらい決定機があったのでそこを仕留められないといけないですし、後半圧かけて前から行ったところで点を取り切れなかったというのは、いつものメンバーではない分、結果を出さないといけない立場である中で、苦しい結果かなと思います。

守備では、相手のボランチ2枚が真ん中から剥がしてくる形に3〜4本ほどやられてしまったので、ツートップのプレスのかけ方もそうですし、途中でシステムを変えたときにもう少し縦関係になりながらやっても良かったですし、割られてはいけないところだったと思うので、スリートップの時も僕と(オリオラ)サンデーとトシくん(石川俊輝)で声をかけながら、どう追い込むかをもう少し中で話しながらできたら良かったのかなと思います。

後ろのビルドアップのところも、苦しい状態で結局蹴らされて潰されてという感じになりましたけど、いつもやっているポジションじゃない選手もいたので、そこのコミュニケーションというのはこういう試合でももっとやっていかないといけないかなと思います。お互い探り探りでしたし、話してはいましたけど、「どこを取る」「どこを取らない」「中取る外取る」とかもっと細かい部分ももう少しうまくやれたら良かったと思います。

今日の内容は仕方ないで済ませてはいけないところだと思いますし、本当にもうリーグ戦しかないので、今日出たメンバーがそこにどうかかわっていくかというのが本当に問われてくると思います。良い順位にいますけど、何があるか分からないですし、サブからの突き上げというのは確実に大事になってくると思うので、切り替えて頑張ります。
母校相手という、他の選手に比べて気持ちが入ったシチュエーションの中で、何が何でもやってやるぞという気持ちで臨みました。去年まで一緒にやっていた選手たちが多くて、やはり相手にするとイヤだなと感じましたけど、それでもやらなければいけなかったですし、本当に勝ちたかったです。

やりづらさはもちろんありましたけど、それは言い訳に過ぎないので、プロとしての意地を見せられなかったということが一番悔しいです。相手はプロ相手に恐れるものは何もないと思いますし、とにかくチャレンジしてくるのは分かっていたのですが、そこを少し受けてしまっていた前半の自分たちがいたのかなと思います。

後ろが5枚の時間帯はなかなか前にプレッシャー行け無かったので、相手にやりたいようにサッカーをさせてしまって、その時間に点を取られたというのが今日の一番の敗因だと思います。 後半は良い感じに前進もできましたし、うまくいかないところもありましたけど前からのプレスはできたのかなと思うので、やはりリスクを取るということが大事だったのかなと思います。

今季はもうルヴァンカップも天皇杯も終わってしまったので、あと残りのリーグ戦22試合にすべてをかけるしかないという状況で、現状自分はリーグ戦で1試合も出れていないので、そこは本当に自分自身に鞭を打って、スタメン組に食ってかかっていけるように、一日一日の練習や練習試合すべてに全力をかけてやっていきたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

カテゴリー


X

パートナーバナー