SOMPO WEリーグ 第18節
2025.4.19 [SAT] 14:00 熊谷陸

EL埼玉

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮V

  • 48' 阪口 萌乃
試合経過
監督コメント
前節は、自分たちが上の順位に行くためにここで勝点を取らなければいけないよねというところ、ボールを動かすというところは自信を持ってしっかりやること、その中で我慢強く守らなければいけないところもあるということを試合前に選手に伝えました。長いボールが入ってくるところやプレスのかけ方などの準備をしてきた中で、選手はそこに対してはしっかり表現してくれたと思います。ただ失点のシーンで言えば、しっかりとヘディングを当てなければいけなかったり、ビルドアップ一つにしてもそこにつけたことが正解だったかというところであったり、一つひとつの個人の勝負や局面の強さの部分で少しゲームを苦しくしたのかなと思います。あとは3失点目の取られ方もそうですし、時間帯もすごくもったいなかったかなと思います。

相手に2点先行されるとなかなか難しい精神状態だと思いますが、それでもやっぱり取り返すために彼女たちが下を向かず前を向いてゴールを奪いに行ったところは、本当にメンタル面のところで強くなったなと思います。後ろに少し引っ張られてしまったところをしっかり前に出るというところの確認だったと思いますが、そういったところから阪口があそこまで前に踏んだ状態で引っ掛けて、2トップで点を取れたことに関しては、そういった姿勢が得点につながったのかなと思います。

EL埼玉は監督が交代されたことで、やっているもの自体も少し違うものにトライしている部分も見えるところもあるので、そういったところでどのように自分たちがゴールを奪うのかというところは考えていかなければいけないと思います。瀬戸口選手であったり、サッカーIQが高い選手がいるので、そういったところをどう抑えていくのか、そこからの前線のスピード感を持った躍動感のある選手たちの対応というところで、しっかりとフォーカスしていかなければいけないのかなと思っています。

前節は神戸までサポーターの皆さんが駆けつけてくださっていますが、ここ何試合かずっと言ってますけど、私たちの成績であれば足を運ぶことが嫌になってしまうこともあると思います。ただ、そういった方にスタジアムに足を運んで良かったと思っていただけるようなゲーム内容や戦う姿勢、もちろん結果もそうですし、そういったものを私たちは届けなければいけないと思います。今週のミーティングでも選手たちに、「プロである以上、どうしても結果論を語られてしまうときもある。ただ、だからこそ一つの局面やゲームで結果を出し続けることは大事だ。」と伝えました。そういった強い気持ちを持たなければいけないですし、そういったものを結果につなげて、来てくれた人に満足して帰っていただけるよう、一生懸命できればと思います。
選手コメント
マイ仙台に勝てたことが自信につながって、I神戸は簡単に勝てる相手ではないけれど、勝つことができれば今後につながるよねという話は選手間で共有していました。だからこそ、前線はどんどんシュートを狙うこと、時間帯や場面場面でのプレーの選択だけは間違えないようにということはチームとして意識して試合に入りました。

勝つために全員が戦っていたことは間違いありませんが、失点の部分もどうにかできた形が多かったので、そこは上位チームと自分たちの大きな差ですし、綺麗なゴールではなくても、少ないチャンスをしっかりとモノにすることや、1点を守り切れるかが大事かなと思います。そういった部分で言えば、自分たちはまだまだ詰めが甘いですし、誰がとかではなくて、チーム全体としてその甘さが出てしまった、もったいない試合だったと思います。ただ、手も足も出ないという展開の試合ではなかったですし、自分たちのできることが増えていることはプラスにとらえて、できなかったこととチャレンジできたことを整理してしっかり次につなげられればと思います。

なかなか守備がハマらなかったり、取りどころが作れていない状況で、警戒していたセットプレーとクロスという部分で失点してしまいましたが、今までであればそこからの立て直しがうまくできなかった部分がありましたが、ピッチの中で選手間で話をして、どこまで行くのかとか、どこを狙い目にするのかというところを修正できて、前半に1点を取り返せたことはチームとしてポジティブにとらえています。今まで自分たちができなかったことというか、そのまま崩れてしまうゲームが今までは多くありましたが、自分たちで考えて発信して立て直せたことは、チームとして大きな成長だったと思います。

次節のEL埼玉は、相性が良くないと言ってしまえば簡単なのですが、やっぱり今までの試合を見ても圧倒されていたわけではないですし、それこそ自分たちのミスだったり、自分たちが流れを崩してしまって勢いに飲まれてしまったなという印象がすごくあります。もちろん、タテに速い選手が多くいますし、守備もシンプルだけど堅い印象があったり、中盤の選手ですごくキックが得意なベテランの選手がいたりと、すごくバランスのいいチームだと思います。ただ、そこに対して自分たちは上回れると思いますし、自分たちも特長のある選手が多いと思うので、まずはそれぞれの良さを出し切ることにフォーカスしたいと思います。

前節も神戸まで応援に来てくださったり、会場には行けなかったけど配信で応援してくださる方もいたり、本当にたくさんの方が応援してくれている中で、自分たちはその方々に必ず勝利を届けなければいけないと思います。また、EL埼玉に今までこれだけ勝てていないことに対して、サポーターの皆さんも自分たちと同じくらい悔しい気持ちを感じてらっしゃると思いますし、もう繰り返せないということは選手みんなが感じていることです。熊谷は少し遠いですが、たくさんの方が応援に駆けつけてくださればうれしいですし、みんなで最後喜び合えればと思います。
前節は、ラインをコンパクトに保って蹴られたところをしっかりと回収しようというところ、細かくラインコントロールをすることは心がけて試合に入りました。2失点した中で、前半に1点を返せたことは大きかったですが、自分たちの不用意なミスから失点してしまったので、そこは反省すべきところだと思います。

2失点されてから、守備の部分で少し変化を加えました。相手の左サイドの枚数的にも考えて、内側で持たれることが嫌だったので、守備の行き方もそうですし、ラインの高さも少しズレていた部分を中でもっと合わせて修正しようと話しました。選手間で試合中に修正ができるようになってきたところはプラスにとらえていますし、リーグ後半戦に入ってから、1点取られてもここから取り返せるという自信はついてきたのかなと思います。

EL埼玉は全体の運動量が高くて、最後の詰めの部分までしっかりできるチームだと思うので、自分たちは最後まで気を抜かずに戦っていきたいと思います。個人としてはクリーンシートで終えること、積極的にトライすることは意識していきます。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 浅野 菜摘
DF 13 佐久間 未稀
DF 20 岸 みのり
DF 4 橋沼 真帆
70'
DF 16 栃谷 美羽
MF 5 瀬戸口 梢
MF 30 樋口 梨花
70'
MF 32 木村 未来
86'
MF 8 園田 悠奈
86'
MF 28 木許 和心
55'
FW 10 吉田 莉胡

控えメンバー

GK 21 小野 未織
DF 3 松久保 明梨
86'
DF 36 柘植 沙羽
70'
MF 17 唐橋 万結
MF 26 高原 天音
86'
MF 29 祐村 ひかる
55'
FW 14 植村 祥子
70'

監督

樋口 靖洋

スターティングメンバー

72'
86'
72'
62'
86'

控えメンバー

86'
72'
62'
72'
86'

監督

柳井 里奈
試合詳細
5 シュート 12
12 GK 5
6 CK 4
7 直接FK 3
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

小泉 朝香

副審

勝又 美沙希

副審

柿本 麻希

第4の審判員

荒川 里実

入場者数

1,154人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.2℃/37%
監督コメント
気温が高い中で、足が止まってしまうことであったりというところも懸念していましたが、ただそこは相手も一緒なので、しっかりと戦うというところは伝えました。また、EL埼玉の監督が変わられて、すごくボールを動かしてくるチームだったので、"コンパクトに守るときは守る"ということを試合前に言った中で、少し前半は逆にそこを意識しすぎて後ろに重くなってしまいました。そこはハーフタイムに「前をつかんでごらん」と伝えて、私たちの良さである、二つ三つ追える選手がいる中で、そこは勇気を持っていこうと。そのうえでゴールを取ってくれたことがすばらしかったですし、その後もEL埼玉の長いボールに対して、吉田選手というすばらしい選手がいる中で、しっかり集中して守ってくれたところは良かったと思います。また、今節は大島が今季初スタメンでしたし、牧野は大きなケガを乗り越えて、またこのピッチに帰ってきて、すばらしいパフォーマンスをしてくれたこともうれしく思います。ただ、一番は埼玉同士の戦いで、多くの方が大宮から駆けつけてくれた中、勝点3が取れたということが良かったと思います。

大島はおそらくリーグでも屈指のスピードがあるので、どちらかと言えば後半は後ろ重心になりながらサッカーをしていたというか、そういったところが前に出ようと割り切れたというところは大きかったのかなと思います。あとは杉澤がその良さを出すために、彼女も上がれますが、少しオーバーラップのタイミングを1対1のところは見守ってくれていたというところも良かったと思います。また、ハーフタイムに選手たちも仲田のサイドから圧をかけて、最後に大島のところで前向きに出ていこうというところは言っていたので、大島の良さをチーム全員がわかった中でプレーの選択をできていたことはすばらしかったと思います。

この暑い中で90分間ハードワークし続けた選手たちを本当に讃えるしかないかなと思います。ただ、交代で入った選手も同じテンションでやれましたし、そこは私たちの良さでもあると思います。なんとか食らいついていくというところ、そこがやはり一つ先制したことによって、よりこの1点をなんとかというところが出たのも、そういったところになるのかなと思います。後半は私たちのサポーター側に攻めていましたし、そういった人たちが目の前にいるということは今季は苦しかった中で、ウチの選手たちは本当に感謝しています。また、このエンブレムで、この名前で埼玉同士の試合を行うことは最後ですし、選手たちの気合が出たのかなと思います。

今日も前節から数名、選手が変わっていると思いますが、別に前節が悪かったわけではないですし、ただ今節、私の中で勝つために相手とのマッチアップであったりとかというところを考えた中で、監督として責任を持って選手を選びました。ただ、その中にすばらしい選手たちが前線に多くいるというのは、強化部の力もそうですし、本人たちの努力でしかないと思います。
選手コメント
まずは今季初めて、クリーンシートで終われたことがうれしかったです。前節は不用意な失点もあった中で、今節はどんどんチャレンジしていこうという気持ちがあったので、ここからもっとチャレンジしてコンディションを上げていきたいなと思います。

前半はラインをコンパクトに保とうとはしていたのですが、それがうまくいかず、ただ背後もずっと狙っていたので、そこは自分のゾーンだという気持ちを持って入りました。後半は攻めている中でのカウンターが多くあったので、そこのリスク管理の徹底をしっかりするように心がけていました。

リーグ後半戦から変わったことは、チームとしてまず点が取れるようになったことです。守備も失点してからもここから返せるという気持ちが大きく変わったところかなと思います。

大宮アルディージャVENTUSという名前は来季から変わってしまいますが、VENTUSという名前でできるだけ多く勝ちたいと思っています。今季も残り4試合すべて勝てるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
気温が高くなることが予想されていた中で、試合に向けて水分をこまめに摂るように心がけて、試合に臨みました。得点シーンは(大島)暖菜がフリーで仕掛けて自分を見てくれて、うまくいいボールを入れてくれたので、本当に決め切るだけという形でした。しっかりと決め切ることができて良かったです。

EL埼玉には自分が入ってから一度も勝てていない中で、絶対に勝ちたいという気持ちはみんなが持っていたと思います。埼玉同士の試合ということも、みんなが意識するところだと思いますが、自分たちは一つひとつ勝って、一つでも順位を上げたいというところが大きかったです。

チームみんなで一つひとつ勝ちに行くメンタリティというか、練習の中でも声をかけ続けながら話し合ってできているのでいい方向に向かっていると思います。次節はホーム戦なので、しっかり勝ってみんなで喜びたいと思います。
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