明治安田生命J2リーグ 第42節
2020.12.20 [SUN] 14:00
NACK
大宮
![](/asset/img/emblem/2020/omiya.png)
- 36' 黒川 淳史
- 49' 翁長 聖
- 80' 黒川 淳史
3
-
1
1
前半
0
2
後半
1
新潟
![](/asset/img/emblem/2020/niigata.png)
- 89' 鄭 大世
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 40 フィリップ クリャイッチ
DF 50 畑尾 大翔
![](/asset/img/match/out-icon.png)
DF 25 高山 和真
![](/asset/img/match/out-icon.png)
DF 24 西村 慧祐
MF 26 小島 幹敏
MF 15 大山 啓輔
MF 36 吉永 昇偉
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 11 奥抜 侃志
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 10 黒川 淳史
MF 22 翁長 聖
FW 27 戸島 章
![](/asset/img/match/out-icon.png)
控えメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 13 渡部 大輔
![](/asset/img/match/in-icon.png)
MF 39 嶋田 慎太郎
![](/asset/img/match/in-icon.png)
MF 41 小野 雅史
![](/asset/img/match/in-icon.png)
MF 45 青木 亮太
![](/asset/img/match/in-icon.png)
FW 28 富山 貴光
![](/asset/img/match/in-icon.png)
監督
高木 琢也
スターティングメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 28 早川 史哉
![](/asset/img/match/out-icon.png)
DF 3 マウロ
DF 5 舞行龍ジェームズ
DF 31 堀米 悠斗
MF 33 高木 善朗
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 20 島田 譲
MF 7 荻原 拓也
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 13 中島 元彦
![](/asset/img/match/ycard-icon.png)
MF 10 本間 至恩
FW 14 田中 達也
![](/asset/img/match/out-icon.png)
控えメンバー
GK 21 阿部 航斗
DF 27 大本 祐槻
![](/asset/img/match/in-icon.png)
DF 50 田上 大地
MF 6 秋山 裕紀
![](/asset/img/match/in-icon.png)
MF 8 シルビーニョ
![](/asset/img/match/in-icon.png)
FW 39 矢村 健
FW 49 鄭 大世
![](/asset/img/match/in-icon.png)
監督
アルベルト
試合詳細
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|
---|---|---|
13 | シュート | 8 |
7 | GK | 9 |
4 | CK | 1 |
10 | 直接FK | 9 |
3 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
東城 穣
副審
堀越 雅弘
副審
岩﨑 創一
第4の審判員
柿沼 亨
入場者数
4,549人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
7.3℃/24%
HIGHLIGHT
黒川、翁長で3得点。シーズンを象徴する総力戦で勝利!
![](/files/match/506/report.jpg)
ついに、最終節を迎えた。明治安田J2第42節は、新潟を相手に迎えるホームゲーム。今シーズンは本当に多くのことがあった。コロナ禍における大幅な日程変更や観戦に関する制限、ターンオーバー必至の超連戦、度重なる選手の負傷、期限付き移籍選手の復帰、そして苦しい順位。ただ、どんなことが起きてもクラブは未来へ進んでいく。その力を強めるために、ホームでの最終節は何が何でも勝利の喜びを分かち合いたい。
試合開始直前から、今シーズンを象徴する出来事があった。先発予定の河本がコンディションに違和感を覚え、急きょ高山に変更。高木監督は「(河本は)大きなケガをしてしまう前に止めさせた。今年はこういうことがたくさんあったので、代わりに和真が出ると話したときに、『もう、みんな肝が据わっているだろう。俺は何も心配していない』と言いました」と、苦境を共有してきたがゆえの言葉で選手をピッチに送り出した。
ピッチには、久々に元気な姿を見せた選手もいた。前節で14試合ぶりの出場を果たした大山は、ボランチで21試合ぶりの先発復帰。右ウイングバックの吉永は31試合ぶりの出場。控えが続いていたGKクリャイッチも出場は18試合ぶりだ。
試合の序盤から、いきなり黒川、奥抜、小島がワンタッチパスの連係で崩してシュートまで持ち込むなど、良いリズムの攻撃が見られた。15分には右サイドを崩し、小島のパスを受けた黒川が惜しいシュート。守備でも全体で高い位置を取り、相手の最終ラインに対して大山が前に出て行ってプレッシャーをかけ、狙いどころを持てていた。
19分には、相手のバックパスを追いかけた黒川がGKにプレッシャーをかけてルーズボールを生み出し、奥抜のパスを受けた戸島がGKをかわしてシュートを放ったが、クロスバーの上に外れた。22分、最終ラインの高山が相手を一人かわすと、翁長、大山、小島の連係でスムーズに左サイドを前進し、最後はクロスに逆サイドの吉永が飛び込んだが、ゴールの枠に飛ばすことはできなかった。
ただ、今シーズンを象徴するような展開でもあった。前半の給水タイムまで決定機が複数回ありながら、スコアは0-0のまま。そして29分、キャプテンマークを巻いて出場していた畑尾が負傷し、渡部と交代。スタジアムに少し嫌な空気が漂う中、渡部が右センターバックに入った。
しかし36分、何度も鋭い守備を見せていた黒川がボールの処理に迷った相手DFからボールを奪うと、ドリブルでGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込み、先制に成功。さらに攻撃の手を休めず、後半開始早々の49分に追加点を奪った。右サイドからの奥抜のアーリークロスは戸島には合わなかったが、ファーサイドまで流れたところを翁長が狙い澄ました右足のワンタッチシュートでゴールへ流し込んだ。
54分に今度は高山が負傷して嶋田と交代。吉永が左センターバック、嶋田が右ウイングバックに入り、最終ラインの本職は西村のみというスクランブル状態となり、高木監督は後半の給水タイム後に控え3選手を一気に投入。翁長が最終ラインに入り、富山が右ウイングバック、青木が1トップ、小野がシャドーに入る並びになった。
そして80分、大山のFKから青木がヘディングシュート。はじかれた後に自ら詰めにいったこぼれ球を、黒川がさらってシュート。ダメ押しとなる3点目を奪った。試合終了間際に1点を奪われながらも3-1で逃げ切り、今年を象徴する要素が多く詰まっていた総力戦を勝利で締めくくった。
最後に勝って終われたことは、何よりの救いだ。しかし、15位という悔しい結果は来シーズン以降の糧にしなければならない。大山は「結果を見れば、すごく厳しい現実を突きつけられました。今シーズンに入るときに(J2の上位候補として、周囲から)個人能力が高いとか選手層が厚いとか言われ、自分たちでもそう思っていましたが、しっかりと自分たちが弱かったと認めないといけないと思います。でも、その上で強くなれると信じないといけません。イレギュラーなことの多いシーズンでしたけど、たくさんの選手が試合に出られたことはポジティブな部分です」と話した。
そして、「ファン・サポーターの皆さんには、結果が出ない中でも変わらずに応援してくれたことに感謝しないといけません。しかし、感謝だけで終わらせず、いつか自分たちが期待に応えるときが来ないといけないので、もう一度、自分たちに矛先を向けて、ゼロから取り組みたいと思います」と続けた。誰もが、この悔しさを晴らすシーズンを期待している。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合開始直前から、今シーズンを象徴する出来事があった。先発予定の河本がコンディションに違和感を覚え、急きょ高山に変更。高木監督は「(河本は)大きなケガをしてしまう前に止めさせた。今年はこういうことがたくさんあったので、代わりに和真が出ると話したときに、『もう、みんな肝が据わっているだろう。俺は何も心配していない』と言いました」と、苦境を共有してきたがゆえの言葉で選手をピッチに送り出した。
ピッチには、久々に元気な姿を見せた選手もいた。前節で14試合ぶりの出場を果たした大山は、ボランチで21試合ぶりの先発復帰。右ウイングバックの吉永は31試合ぶりの出場。控えが続いていたGKクリャイッチも出場は18試合ぶりだ。
試合の序盤から、いきなり黒川、奥抜、小島がワンタッチパスの連係で崩してシュートまで持ち込むなど、良いリズムの攻撃が見られた。15分には右サイドを崩し、小島のパスを受けた黒川が惜しいシュート。守備でも全体で高い位置を取り、相手の最終ラインに対して大山が前に出て行ってプレッシャーをかけ、狙いどころを持てていた。
19分には、相手のバックパスを追いかけた黒川がGKにプレッシャーをかけてルーズボールを生み出し、奥抜のパスを受けた戸島がGKをかわしてシュートを放ったが、クロスバーの上に外れた。22分、最終ラインの高山が相手を一人かわすと、翁長、大山、小島の連係でスムーズに左サイドを前進し、最後はクロスに逆サイドの吉永が飛び込んだが、ゴールの枠に飛ばすことはできなかった。
ただ、今シーズンを象徴するような展開でもあった。前半の給水タイムまで決定機が複数回ありながら、スコアは0-0のまま。そして29分、キャプテンマークを巻いて出場していた畑尾が負傷し、渡部と交代。スタジアムに少し嫌な空気が漂う中、渡部が右センターバックに入った。
しかし36分、何度も鋭い守備を見せていた黒川がボールの処理に迷った相手DFからボールを奪うと、ドリブルでGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込み、先制に成功。さらに攻撃の手を休めず、後半開始早々の49分に追加点を奪った。右サイドからの奥抜のアーリークロスは戸島には合わなかったが、ファーサイドまで流れたところを翁長が狙い澄ました右足のワンタッチシュートでゴールへ流し込んだ。
54分に今度は高山が負傷して嶋田と交代。吉永が左センターバック、嶋田が右ウイングバックに入り、最終ラインの本職は西村のみというスクランブル状態となり、高木監督は後半の給水タイム後に控え3選手を一気に投入。翁長が最終ラインに入り、富山が右ウイングバック、青木が1トップ、小野がシャドーに入る並びになった。
そして80分、大山のFKから青木がヘディングシュート。はじかれた後に自ら詰めにいったこぼれ球を、黒川がさらってシュート。ダメ押しとなる3点目を奪った。試合終了間際に1点を奪われながらも3-1で逃げ切り、今年を象徴する要素が多く詰まっていた総力戦を勝利で締めくくった。
最後に勝って終われたことは、何よりの救いだ。しかし、15位という悔しい結果は来シーズン以降の糧にしなければならない。大山は「結果を見れば、すごく厳しい現実を突きつけられました。今シーズンに入るときに(J2の上位候補として、周囲から)個人能力が高いとか選手層が厚いとか言われ、自分たちでもそう思っていましたが、しっかりと自分たちが弱かったと認めないといけないと思います。でも、その上で強くなれると信じないといけません。イレギュラーなことの多いシーズンでしたけど、たくさんの選手が試合に出られたことはポジティブな部分です」と話した。
そして、「ファン・サポーターの皆さんには、結果が出ない中でも変わらずに応援してくれたことに感謝しないといけません。しかし、感謝だけで終わらせず、いつか自分たちが期待に応えるときが来ないといけないので、もう一度、自分たちに矛先を向けて、ゼロから取り組みたいと思います」と続けた。誰もが、この悔しさを晴らすシーズンを期待している。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 13 渡部 大輔
久しぶりの出場になりましたが、戻ってくることができて嬉しいですし、勝利できて良かったです。CBでのプレーは難しい部分もありましたが、アクシデントがあって今いるメンバーで戦うしかない状況の中で、自分ができるプレーを整理しつつ、西村とコミュニケーションを取って助けてもらいながらプレーできました。
今シーズンは厳しいスケジュールでしたが、全日程を終えられたことは良かったですし、いろいろな人に支えてもらいました。ただ結果を残せなかったことは非常に悔しいですし、応援してくださった皆さんに申し訳なく思っています。
今シーズンは厳しいスケジュールでしたが、全日程を終えられたことは良かったですし、いろいろな人に支えてもらいました。ただ結果を残せなかったことは非常に悔しいですし、応援してくださった皆さんに申し訳なく思っています。
MF 15 大山 啓輔
久しぶりの先発で気持ちも入っていましたし、最終戦を勝って終わることができて良かったです。結果が出ない中でも一年間変わらず応援してくださったサポーターの方たちには感謝していますし、その姿を見て自分たちも変わっていかないといけないと思います。自分たちの弱さを認めた上で、強くなれると信じてやっていきたいです。
今年はたくさんの選手が試合に絡めたこと、経験を詰めたことはポジティブな点だと思いますし、来年につながると思います。
今年はたくさんの選手が試合に絡めたこと、経験を詰めたことはポジティブな点だと思いますし、来年につながると思います。
FW 36 吉永 昇偉
怪我でプレーできない時間が長かったので、その悔しさを表現したいと思って今日の試合に臨みました。なかなか勝てない中でも最終節でサポーターの皆さんが素晴らしいホームの雰囲気を作ってくれましたし、今シーズンで退団する選手のためにもしっかり勝とうとみんなで話をしていました。勝って終われたことは次につながると思います。
退団するハタ君にはずっと面倒を見てもらっていましたし、練習中に厳しく言われたことも何度もありましたが、全部が僕の成長につながることだと思っています。来シーズンは後輩も増えますし、自分が引っ張る気持ちをもって、ハタ君の思いも背負って頑張っていきたいです。
退団するハタ君にはずっと面倒を見てもらっていましたし、練習中に厳しく言われたことも何度もありましたが、全部が僕の成長につながることだと思っています。来シーズンは後輩も増えますし、自分が引っ張る気持ちをもって、ハタ君の思いも背負って頑張っていきたいです。
まだまだ点を取れるチャンスはありましたし、そこは個人の課題でもあると思いますが、今シーズンのチームの状況を考えると、ホームで最後に勝てたことはプラスだと思います。