明治安田J2リーグ 第22節
2025.7.5 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 18' 津久井 匠海
1 - 2
1 前半 0
0 後半 2

いわき

  • 49' 堂鼻 起暉
  • 83' 石渡 ネルソン
試合経過
絶対に忘れてはいけない前回対戦。誇りも「3」もここで取り戻す
4月の第12節、いわきとのアウェイゲームは1-2だった。しかも惜敗ではない。オウンゴールで1点を返したのはタイムアップの直前。PK勝ちしたルヴァンカップに続いての連勝を狙った前回対戦の衝撃は、誰もが脳裏に刻んでいるはずだ。

キックオフ直後から強烈なプレッシングに苦しみ、リズムをつかめなかった。人に人をぶつけてくるいわきのマンマークをはがし切れず、システムを変えても押し返せない。大宮の最大の持ち味である強度で、最後まで後手に回っての完敗だった。試合直後、長澤徹監督は「われわれの大事にしているベースの部分で少し持っていかれてしまった」と悔しさをにじませた。

覚悟が問われる今節。市原は「前半戦は何もできなかった。一番やられた感のある相手なので、いいタイミングでリベンジのチャンスがきたと思います」と語り、勝利を目指す。

直近4試合のいわきは、[3-4-2-1]から[3-1-4-2]へシステムを変えている。とはいえ、球際の激しさ、運動量、切り替えの早さは変わっていない。現在14位、前節は鳥栖に完封負けという事実も、大宮にとってのプラス材料ではない。

攻撃的なポジションに警戒すべき選手がそろう。得点ランク4位タイの谷村海那は、ここ5試合で4得点と輝きを増している。2トップを組む熊田直紀のポストプレー、五十嵐聖己のロングスロー、山下優人の左足によるセットプレーは要注意で、石渡ネルソンにはルヴァンカップの対戦時に2得点を許している。

いずれにせよ、大事なのは大宮の誇りである強度で負けないことだろう。前回対戦で、大宮のお株を奪うようなサッカーを見せたいわきを撃破し、6試合ぶりに勝点3を手にできれば、J1昇格へ向けての勢いを取り戻すことができる。

(文:粕川 哲男)

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監督コメント
前節については、以前も言いましたが優勢と勝ちは似て非なるもので勝って初めて優勢と言えますし、そこはみんな納得しています。スタッツ自体は落ちついていますし、どうやって勝負を取り切っていくかというところなので、しっかりとまた取り切れるように準備しています。新加入の2選手もスタメンで出場しましたが、監督である自分の評価もそうなのですが、プレーヤー同士がしっかり認めるかどうかが部分が一番大事なので、それには十分基準は達していると思います。

大分戦もかなり高温多湿の中ではあったのですが、キックオフから足が動いていて十分な量は出せていますし、それはわれわれのベースなのでしっかりと出し切れるように続けています。次はいわき戦ですが、前回対戦では少し自分の準備不足もあっていいゲームをさせてやれなかったので、今回はがっぷりでいけるようにしっかり準備して入っていきたいと思っています。

攻守のバランスという面では、やはり失点を与えないほうが勝つ確率が高いですし、そこはトレードオフするものではないので、ベースにしながらどうやって取り切っていくかというところで、前節もリスペクトされたような状況になったのですが、それでもやはりチャンスは自分たちで作り出せているので、それを決め切ることです。決め切れなければ、もう一回作るしかないですし、ただ取り急いで取れるものでもないので、しっかり最後に落ちついてやれるかというところでまだまだ追求できるかなと思っています。

メンタリティは、こちらも頑張るし、でも相手も頑張るしというところで、ではどこで差をつけるかというとやはりほんのちょっとしたことなので、大きな差はどこのチームもなくて、ゴール前であったらその一瞬を狙えるかどうかとか、来そうもないこぼれ球に対して入っていっているのかどうかとか、本当に目に映らないところが最後は勝負になってくるので、ここ何節かは他の多くの試合でラストゴールが決まっていますが、それをできているチームが最後に取り切ってると思いますし、そこをプロテクトできるのはやはり一番最後まで何が起こるかというイメージが頭の中にあるということなので、そこは頑張るとかというよりももっと深いところにあるというか、ただ中心にそのスピリットがないとたぶんイメージもできないと思うので、勝ちたいからたぶん最後の土壇場でスペースを見つけたりするのでしょうし、そこは決して逆にならないようにしなければいけません。

トレーニングに関しては実際の試合をイメージさせるというか、全部がトレーニングのためのトレーニングではないですし、週末の試合で起こり得る現象を切り取っているだけなので、ゲームを必ず意識させるというところで、強度と言ったら強く当たるとかではなく、そういうことよりもいつも言っていますが準備なので、相手より早く触ることですし、早く反応することですし、その準備の状態をどう作りますかというのは試合のイメージができるかどうかなので、それに関してはよくやっていると思います。

いわきとの前回対戦は、スコア自体は1-2の1点差でしたが、スタッツ的には大きな開きがあったゲームなので、同じことを繰り返さないようにしっかりと準備して入りたいと思っています。

引分けが続いていますが、あるときは最後に追いつかれて、あるときは最後に追いついて、PKを外したり、本当の撃ち合いをしたりと、1個1個は全部違う引分けなので、全部が全部シュート数でも圧倒されて引分けであれば危険信号ですが、いろいろな場面のゲームは経験できているので、また同じようなシチュエーションは残り18試合の中で必ず来ますし、その予行練習と思っておくようには言っています。選手は一番最後は自分たちが持っていくという信念はあるので、そのための今だとみんながとらえて進んでいると思います。

ちゃんとした試合をやらなければサポーターに信じてもらえないですし、一番大事な部分はちゃんと信じるに値するチームになることであって、そういう部分ではすごく大事なゲームだと思っています。そこはしっかりとやれる準備をしたいと思いますし、勝負の綾は最後に来るのでしっかり取り切れるようにしたいと思います。
選手コメント
練習中の声出しはただやられたくないというだけですが、やっぱり(浦上)仁騎が移籍して少し練習が静かになった気もするので、彼の代わりではないですが、彼のぶんもやらなければいけないという想いはありますし、最年長として引っ張っていかなければいけないと思っています。でも、ただゲームに勝ちたいだけで、勝つためにやらなければいけないこと、味方にやってほしいことを要求するのは当たり前だと思うので、意識してるところも多少はありますが、勝つためにやれればいいかなと思います。

表裏ではないですが、長崎のようにたくさん点を取れていて失点が多いチームもあれば、徳島のように失点はしないけどなかなか点が取れないチームもあって、そういう部分でサッカーは面白いなと思います。自分たちはどちらかになっているわけではないですし、どちらも求めている段階です。後ろの人間としてはゼロで終わるということは最低限であり最大のミッションですし、でもだからと言って引分けでOKというわけでもありません。やはり各ポジションでやるべき仕事はいっぱいあると思いますし、攻撃だけとか守備だけとか、どちらかにならないというのがこのチームの良さでもあると思います。去年1年間戦って、自分たちは失点は少なく抑えて点はいっぱい取れるということを証明したと思いますし、やはりそういうチームが上に立っていくと思います。

いい守備からいい攻撃というのはこのチームの良さであり変わらない部分で、もしかしたら少し攻撃的になったときに相手の決定機が増える可能性はあるので、そこでいかに自分1人の能力で抑えられるかというところも大事だと思っています。夏場で苦しくなって足が動かないとなったときに相手の決定機が来ることもあると思いますし、そこでいかに防げるか、防いでチームに流れを持ってくるかというところは大事になると思うので、よりボールに集中するではないですが、自分自身がシュートを防ぐことであったり、周りに声をかけ続けるという部分をよりゲームの中で発揮しなければいけないと思いますし、そういう場面が増えてこそ自分の価値も上がっていくと思います。今年はまだまだチームの力になりきれてないので、ここからが勝負だと思っています。
前節の大分戦は、チャンスもありましたが、後ろはゼロを続けられたのでそこはポジティブですし、引分けが5試合続いていますが、前線が点を取ってくれたときに自分たちが守れなくて、今は自分たちは守っていますが点が取れていないという状況なので、欲を言えば自分が点を取って守って勝たせられるぐらいの活躍をしたいと思っています。本当に小さいことで結果が変わってくると思うので、もう一回、今までやってきたことをしっかり徹底してやることが大事だと思いますし、何かを大きく変える必要はないのかなと僕は思います。

今週はかなり暑いですが、その中でもコンディションは維持はできていると思いますし、気合いでなんとか乗り切りたいです。ケアの面では、水風呂の時間を長くしたりしっかり体を休ませて冷やしたり、あとはたくさん食べてしっかり寝て、ピッチに立ったらあとは気合いです。

個人としては、守備のところは良くなってきていますし、振り返ると潰しにいくところや競り合いは安定感が出てきている思いますが、前節であれば自分のロングボールの質で打開できる場面もありましたし、NACKだと芝に慣れているのでいいボールを蹴れるのですが、アウェイでグラウンドが硬かったりしてもすぐにアジャストできるようにならなければいけないと思っています。

いわきは前半戦で自分たちが一番何もできなかった相手だったので、そこは絶対にやり返すという気持ちで、なんとしても勝たなければいけないですし、5試合連続で引分けている中で本当にいい相手が来たなと感じています。前回は強度で上回られているので、今回は自分たちの強みを出してぶつかっていきたいです。強度のところは去年から確実に積み上げてきているものがありますし、そこで上回られると試合も落としてしまうと思うので、その部分は練習から厳しく求め合っていきたいです。

自分たちはシーズン当初から勝ってきて、結果も出ています。ただ、今はこれまでやれていたことが少しできていないところもあると思うので、もう一回、今まで自分たちがやれていたことをしっかり一から徹底してやっていきたいです。
メンバー

スターティングメンバー

82'
42'
58'
58'
58'

控えメンバー

82'
42'
58'
58'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 23 佐々木 雅士
DF 4 堂鼻 起暉
DF 5 白井 陽貴
DF 2 石田 侑資
81'
MF 8 柴田 壮介
73'
MF 32 五十嵐 聖己
MF 7 石渡 ネルソン
MF 24 山下 優人
MF 25 鵜木 郁哉
46*'
FW 38 熊田 直紀
90+4'
FW 10 谷村 海那

控えメンバー

GK 39 ジュ ヒョンジン
DF 17 山田 裕翔
DF 22 生駒 仁
81'
MF 6 坂岸 寛大
MF 30 木吹 翔太
MF 15 加瀬 直輝
46*'
FW 16 加藤 大晟
90+4'
FW 28 キム ヒョンウ
73'

監督

田村 雄三
試合詳細
7 シュート 19
17 GK 7
4 CK 12
13 直接FK 10
3 間接FK 1
0 PK 1
試合データ

主審

椎野 大地

副審

中野 卓

副審

内山 翔太

第4の審判員

鶴岡 泰樹

入場者数

11,952人

天候

曇のち雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

28.1℃/74%

HIGHLIGHT

津久井の加入後初得点で先制するも、逆転負けでホーム初黒星
明治安田J2第22節は、いわきを相手に迎えるホームゲーム。直近5試合は、すべて引分け。6月は白星を挙げられなかったが、7月は引分けのトンネルを抜けて勝点3をつかみたい。シーズン前半のアウェイゲームで1-2と敗れた相手に雪辱を期す試合でもある。

試合の立ち上がりは、互いにリスクを負わずに素早く敵陣へ押し込む展開となった。6分にガブリエウのロングパスに杉本が抜け出すが、ラストパスは通らない。8分には相手の早いパス回しでピンチが訪れたが、ガブリエウがスライディングでカット。

スリリングな立ち上がりで、互いに寄り道なし。ストレートにゴールを目指す攻撃の打ち合いとなった。象徴的だったのは、GK笠原のプレーだ。ボールを持てば、ロングキックで一気に敵陣を強襲するプレーを繰り返した。しかも、それがゴールを生み出した。18分、GK笠原がゴールキックを敵陣深くまで一発で飛ばすと、杉本が右サイドを抜け出してボールをキープ。フォローに来たカプリーニがゴール前へパスを流すと、津久井がゴールへ流し込み、加入後初得点を挙げた。

21分には、相手のスローインをはじき返したところから杉本のポストプレーを経由して、泉が得意のドリブルで単独突破。カットインからシュートを放った。相手に脅威を与える、推進力溢れる攻撃で試合を優位に進めていった。

しかし、24分にサイドから相手が仕掛けたカットインに対し、フォローに入ったイヨハのプレーがファウルの判定でPKを与えてしまった。先制点を生かせない展開になったかと思われたが、GK笠原が右に鋭く跳んでPKをセーブ。スタンドから大声量で笠原のチャントが鳴り響いた。

その後はいわきが押し込む展開になったが、懸命に守備。41分に石川が負傷で交代した後は、和田が中盤を引き締めた。1点リードで前半を終えたが、雨の中で後半が始まると、49分に相手のCKでニアサイドからヘディングシュートを決められ、あっという間に同点とされた。

その後も、相手のCK、クロスボールが続く苦しい展開。57分、長澤監督はファビアン・ゴンザレス、豊川、藤井の3人を同時に前線へ投入した。直後、右CKを市原が頭で合わせたが、シュートはGK正面。相手に負けじとセットプレーでゴールに迫り、互角の展開に引き戻した。

やや直線的な攻撃に偏り、フォローアップを使う場面は少なくなったが、すばやい攻撃の中で精度の高さを見せる場面もあった。72分、市原がヘディングでクリアをせずにコントロールをして小島につなぐと、左の泉へ展開。さらに中央へつなぎ、藤井が相手のマークを巧みにかわしてシュートを放った場面は、大きなチャンスだった。

試合終盤の82分、関口を投入して攻撃のギアを上げようとしたが、直後に中央でポストプレーから前進を許すと、ミドルシュートをブロックしたこぼれ球を防ぎきれず失点。逆転を許した。

終盤は、どうにか追いつこうとパワープレーを中心にゴールへ迫ったが、アディショナルタイムに入っても得点は奪えず。1-2で敗戦となり、約2カ月ぶりの黒星を同じ相手に喫する形になった。

引分け続きの後の敗戦は、心理的なダメージが大きい。しかし、笠原は「これで、ここに来ている全員がバラバラになったら意味がない。望む結果を得るために、周りの人を巻き込んで、もっと一体感を持って、応援したいと思われるチームになりたい」と相手が嫌がるホームゲームを再構築する姿勢を示した。

まだ戦いは続いていく。藤井も「僕があの状況で決めていれば、逆の展開になっていたかもしれない。ストライカーとして責任を負わなければいけない。でも、これで下を向いているようでは、昇格に値するチームになっていかない」と力強く話した。

次節は、甲府とのアウェイゲーム。勝つことの難しさを感じる中で、さらなる成長を求められるチームが中断前ラストゲームに挑む。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
今日は12,000人のサポーターの方が集まってくれたのですが、勝利という形が実現できずに、本当に信じて集まってもらったのですが、チームを預かる監督としては非常に申し訳なく思っています。

ゲームの展開的にはダイレクトなサッカーに対してしっかり対応しながら、逆に言えばセカンドボールを拾い上げたときには決定機になるという形で、そのとおりにゲームが進んでいったのですが、得点のところは最後のところでカプリーニが落ちついてペナルティエリア内でしっかりジャッジをしてくれて得点に結びついたのですが、そのほかが少し急ぎすぎたというか、少し的確なジャッジではないようなところがありました。要は決めないとやられるゲームだったので、決めきれないとそうなってしまうよねという形でした。ここからこういったゲームが続くと思うのですが、そこは全体に対してしっかりと話してきました。ミドルサードまでの対応とかもいろいろあったのですが、やはりファイナルサード、ゴール前でやられたなと、ゴール前で仕留められなかったという形なので、そのあたりは私の指導も含めて細かいところをもう少し徹底できればというところもあったのですが、そこをまだ徹底しきれてない部分は私の問題なので、もう一回そのあたりを整理してここから進めていきたいと思います。

今日はすごくいいモチベーションで入ってくれたのですが、サポーターの方からずいぶん厳しいブーイングも受けて、あれは私に向けてだと思っています。選手は本当に必死にやっていますし、選手はたたえられるべきだと思っていて、私に向けてのブーイングだと受けとめていますので、しっかりと指揮官として受けとめて反省して次につなげていきたいと思います。

とはいえリーグ戦は続いていくので、またここでリカバリーして、しっかりとしたパフォーマンスから、やはり勝ち切るということがテーマになってくると思うので、そこをもう一回全体でしっかり見直してやっていきたいと思います。
選手コメント
前半は多くのチャンスがありましたし、前半を2-0や3-0で折り返すことができればゲームを終わらせられる可能性もあったので、やはりチャンスを決め切らないと勢いがあるチーム相手だとやられてしまうのかなと思います。

大宮に来てホームで初ゴールを取れたことは本当に良かったのですが、チームの勝利が一番なので、ものすごく悔しいです。得点することが最終的なゴールではないので、本当にもっと勝ちにこだわらないといけないなとあらためて感じました。

なかなかエリアに入ることができていなかったので、ああいうチャンスを決め切ることは自分の価値も上がりますし、チームも勢いづくゴールだと思うのですが、ホームであれだけの人が応援してくれている中で勝てなかったというのが本当に申し訳ないですし悔しいです。

得点シーンは、中に入ろうとしたのですが、カプ(カプリーニ)がルックアップできていて、そこの後ろのスペースが空いていたのも見えましたし、いつもあそこから決められるように練習していて以前練習でもああいう形で決めていたので、コースが見えたので思い切りそのコースをめがけて打つだけでした。

本当に強い覚悟と信念を持ってこのチームに来たので、このチームに何ができるのかというのはずっと考えていましたし、それが一つゴールという形になってうれしかったです。

スタメンで出る以上、結果をずっと求めていましたし、より高い位置でプレーしているので、本当にゴールやアシストを狙っていかないと自分の価値がないと思っているので、そこで一つ結果が出たのは良いと思ってるのですが、それが勝ちにつながれば一番良いですし、もっとやらなければいけないと思います。
チーム全体の試合運びというか、真っ向勝負しようとしてうまくいかなかったというか、それで負けたというゲームですが、チームとしてはそれでいいのかなと思います。これで真っ向勝負で勝てるようになるのが今の大宮の向かう先なので、それでもいいのかなと思います。

前回対戦でベースの部分でやられた相手だったので今日は勝ちたいという思いを持っていたのは選手もそうですし、(長澤)徹さんもそういうふうに今日のゲームを持っていっていたと思います。少し矛先や目先を変えてというよりも、やはりこういうふうにやりたかったゲームかなとは思うので、それで負けたのであれば仕方ないのかなと思います。

今日の試合の持っていき方というよりは、僕たちが成長しなければいけない部分かなと感じています。今日がどうこうという問題ではないですし、そこは今発展途上なので、もう少し選手が強くうまくならなければいけないと思います。

選手の個人戦術のところで、相手があれだけ足元を狙ってくるなら足元を見て裏とか、そういうチーム戦術ではなくて個人の判断とか駆け引きの部分でもう少し逆は取れるだろうなとは思います。球際やりたくないのであれば一歩離ればいいのかもしれないし、セカンドも相手の体が強いのだったら予測でどうにかなるのかもしれないですし、そういう逃げるのではなくて、どうやったら勝てるんだろうというところにもう少し持っていけたらいいのかなと思います。

考え方は少し難しいですけど、完全にいわきと同じ土俵でやり合って勝ちたいというのはもちろんで、それでアウェイゲームも今日も勝てなかったという結果でしたけど、ただサッカーはそれだけではないですし、いくらでもそのやりようはあるのかなと思います。それは別に監督が「こうやるぞ」と言わなくても、選手のその一瞬の判断でいくらでも変えられるので、感触的には選手の力かなと思います。

今日勝ったとしても次の試合の前には「中断前勝とう」と言っていると思うので、負けたからといってどうということもないので、次勝てればいいかなと思いますし、そのあたりは変わらないです。
チャンスがある中で刺し切れなかったのもそうですし、際で防ぎ切れなかったところもそうですし、そういうゴール前のシチュエーションのところでいわきは上回って、ウチが劣っただけかなと思います。

空中戦で一つ負けたら周りがカバーすれば良いですし、相手が徹底したサッカーをしてくる中で、各々まだまだできることがもしかしたらあったかもしれないですし、そういうところを突き詰めるだけかなと思います。失点シーンもシンプルにはがされていたと思うので、そこは初動をしっかりして、相手に気持ち良く走らせないとか、最後まで体をつけるとか、そういうところかなと思います。

後半の戦い方は、一辺倒になりたくなかったというのももちろんありますし、スペースがあれば背後を狙いますけど、後半は下で始める回数が少なかったのかなとも思いますし、もっと全体で勇気を持って下から行く時間があっても良かったかもしれないです。ただ全員で統一して前に入れるなら入れるということは問題なくできていたと思うので、チームとしてやると決めたらしっかり前に入れていましたし、全員が準備できていたと思います。自分のところの精度と、あとはセカンドボールのところをけっこう拾われたかなという印象があるので、予測のところかなと思います。

個人としてもできたところと改善すべきところがあると思いますし、チームとしては負けたので、チームに結果を引っ張ってこられるようにプレーを続けるだけかなと思います。

今日すべてが悪かったわけではないですし、全部負けないでいければそれは最高ですけど、リーグ戦はこういうものだと思います。まだまだこれから先は続きますし、このスタジアムで自分たちが望む結果を得るために、もちろん僕たちが戦うのは第一ですし大前提ですけど、もっと相手がイヤだと思うスタジアムになるために、もっとみんなを巻き込めるような、周りの人たちを巻き込んで「もっと応援したいな」と後押ししてもらえるようなチームになっていきたいと思いますし、一体感を持って戦っていきたいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草 紀子)

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