Jリーグ ディビジョン1 第4節
2012.3.31 [SAT] 13:00
NACK
大宮
![](/asset/img/emblem/2012/omiya.png)
- 55' 金久保 順
1
-
1
0
前半
0
1
後半
1
名古屋
![](/asset/img/emblem/2012/nagoya.png)
- 48' ダニルソン
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 30 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 20 キム ヨングォン
DF 22 下平 匠
MF 6 青木 拓矢
MF 5 カルリーニョス
MF 7 上田 康太
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 16 金久保 順
![](/asset/img/match/out-icon.png)
MF 9 チョ ヨンチョル
FW 10 ラファエル
控えメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 4 深谷 友基
![](/asset/img/match/in-icon.png)
DF 14 坪内 秀介
DF 34 片岡 洋介
MF 23 金澤 慎
MF 18 橋本 早十
FW 32 長谷川 悠
![](/asset/img/match/in-icon.png)
監督
スターティングメンバー
GK 1 楢崎 正剛
DF 32 田中 隼磨
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 5 増川 隆洋
![](/asset/img/match/ycard-icon.png)
DF 6 阿部 翔平
MF 8 藤本 淳吾
![](/asset/img/match/out-icon.png)
![](/asset/img/match/ycard-icon.png)
MF 20 ダニルソン
MF 11 玉田 圭司
FW 25 金崎 夢生
![](/asset/img/match/out-icon.png)
FW 16 ケネディ
FW 18 永井 謙佑
![](/asset/img/match/out-icon.png)
控えメンバー
GK 50 高木 義成
DF 22 ダニエル
![](/asset/img/match/in-icon.png)
DF 23 石櫃 洋祐
MF 13 磯村 亮太
![](/asset/img/match/in-icon.png)
MF 14 吉村 圭司
MF 38 三都主 アレサンドロ
FW 10 小川 佳純
![](/asset/img/match/in-icon.png)
監督
試合詳細
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|
---|---|---|
10 | シュート | 16 |
15 | GK | 11 |
6 | CK | 6 |
9 | 直接FK | 12 |
2 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
松尾 一
副審
宮島 一代
副審
聲城 巧
第4の審判員
河合 英治
入場者数
7,936人
天候
曇のち雨、強風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
18.0℃/73%
春の嵐の死闘! 金久保の同点ゴールで勝点1を分け合う
![](/files/match/177/report.jpg)
逆転負けを喫した前節の仙台戦から1週間、アルディージャがホーム初勝利を目指して第4節に挑んだ。
この日のNACK5スタジアム大宮は、立っているだけで足元がふらつくほどの強風。しかも、相手は強敵の名古屋である。過去5年のリーグ戦は1勝2分け7敗。特に昨年は壮絶な撃ち合いの連続だった。6月のアウェイゲームは、青木の劇的なゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ。10月のホームゲームは、一度はラファエルのゴールで逆転に成功したものの、終盤にPKを与えてしまい2-3で敗戦を喫した。
警戒すべきは194センチの高さを誇るFWケネディ。新加入の菊地との制空権争いに注目が集まる。さらにアルディージャはトップ下にカルリーニョスが入り、ラファエルとのブラジル人ホットラインを形成。激しい風が吹き荒れる中、アルディージャのキックオフで試合が始まった。
最初にチャンスをつかんだのはアルディージャだった。開始早々の4分、右サイドでボールを持ったカルリーニョスから裏に抜けたラファエルにピンポイントクロス。ヘディングシュートは惜しくも枠を外れたが、絶妙なコンビネーションにゴールの期待が高まった。
対する名古屋は、前線に攻撃力のある選手を並べる布陣。カウンターでは抜群の破壊力を発揮するが、その一方で、ボランチの藤本が攻撃参加した後のバイタルエリアにスペースが生まれた。「カルリーニョスがうまく起点になり、ラインとラインの間にボールを入れる意識が高かった」と鈴木監督。アルディージャが狙ったのはまさにそこだった。
30分にはカルリーニョスがドリブル突破から左足でシュート。32分にはチョ ヨンチョルのミドルシュートがバーをかすめた。34分には左サイドを抜けた下平のクロスに金久保が合わせるが、シュートはゴールマウスをとらえることができなかった。
最大の決定機は41分に訪れる。相手の不用意なバックパスをラファエルが奪うと、前に飛び出してきたGKをかわしてそのままドリブル突破。折り返したボールをフリーの青木がシュートを放つが、ボールはバーの上を越えていく。0-0のまま前半を折り返したが、後半に向けて得点の可能性を感じさせるシーンだった。
しかし、後半開始早々の48分、ダニルソンに決められて1点のビハインドを背負ってしまう。激しくなり始めた風雨とともに、ここから一気に試合が動いた。
アルディージャの同点ゴールは55分に訪れた。左サイドの上田からパスを受けたチョ ヨンチョルがシュート。相手DFに当たってコースが変わったボールを、逆サイドに走り込んだ金久保が気迫でゴールにねじ込んだ。「今週はこのパターンを練習で繰り返してきた。うまくボールがこぼれてきた」と振り返った金久保の一撃で、試合を振り出しに戻した。
その後は激しい風と雨によって、お互いに慎重な試合運びになる。雨で視界が遮られるうえ、ボールが風で流された。自然と選手間の距離は広がり、攻守が激しく入れ替わる試合展開になった。
終盤になると、名古屋はパワープレーを展開。闘莉王を最前線に配し、サイドからシンプルにボールを入れてきた。しかし、アルディージャの守備陣はあわてない。「相手の攻撃は高さがある。たとえ一つ目で競り勝てなくても、セカンドボールを拾うことを意識した」と下平。ケネディの高さを封じ込めた菊地も「みんなで声を掛け合って、最後まで集中してプレーすることができた」と振り返った。
4分のアディショナルタイムも、GK北野を軸に名古屋の猛攻をしのぎ切った。春の嵐が呼び込んだ死闘は、1-1のまま終了。勝点1を分け合う結果となった。しかし、チームが求めていたのはあくまでもホーム初勝利である。GKの北野は「悪天候の中だったが、勝って終わりたかった」と振り返った。同点ゴールを決めた金久保も、「ホームだったので勝ちたかった」とコメントを残している。
菊地は言う。
「まだホームで勝点3が取れていないので、みんなで準備して戦っていきたい」
まずは中3日でヤマザキナビスコカップの鹿島戦が控えている。ここで弾みをつけて、1週間後のC大阪戦で歓喜の瞬間を迎えたいところだ。
(総評:岩本 勝暁/写真:早草 紀子)
この日のNACK5スタジアム大宮は、立っているだけで足元がふらつくほどの強風。しかも、相手は強敵の名古屋である。過去5年のリーグ戦は1勝2分け7敗。特に昨年は壮絶な撃ち合いの連続だった。6月のアウェイゲームは、青木の劇的なゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ。10月のホームゲームは、一度はラファエルのゴールで逆転に成功したものの、終盤にPKを与えてしまい2-3で敗戦を喫した。
警戒すべきは194センチの高さを誇るFWケネディ。新加入の菊地との制空権争いに注目が集まる。さらにアルディージャはトップ下にカルリーニョスが入り、ラファエルとのブラジル人ホットラインを形成。激しい風が吹き荒れる中、アルディージャのキックオフで試合が始まった。
最初にチャンスをつかんだのはアルディージャだった。開始早々の4分、右サイドでボールを持ったカルリーニョスから裏に抜けたラファエルにピンポイントクロス。ヘディングシュートは惜しくも枠を外れたが、絶妙なコンビネーションにゴールの期待が高まった。
対する名古屋は、前線に攻撃力のある選手を並べる布陣。カウンターでは抜群の破壊力を発揮するが、その一方で、ボランチの藤本が攻撃参加した後のバイタルエリアにスペースが生まれた。「カルリーニョスがうまく起点になり、ラインとラインの間にボールを入れる意識が高かった」と鈴木監督。アルディージャが狙ったのはまさにそこだった。
30分にはカルリーニョスがドリブル突破から左足でシュート。32分にはチョ ヨンチョルのミドルシュートがバーをかすめた。34分には左サイドを抜けた下平のクロスに金久保が合わせるが、シュートはゴールマウスをとらえることができなかった。
最大の決定機は41分に訪れる。相手の不用意なバックパスをラファエルが奪うと、前に飛び出してきたGKをかわしてそのままドリブル突破。折り返したボールをフリーの青木がシュートを放つが、ボールはバーの上を越えていく。0-0のまま前半を折り返したが、後半に向けて得点の可能性を感じさせるシーンだった。
しかし、後半開始早々の48分、ダニルソンに決められて1点のビハインドを背負ってしまう。激しくなり始めた風雨とともに、ここから一気に試合が動いた。
アルディージャの同点ゴールは55分に訪れた。左サイドの上田からパスを受けたチョ ヨンチョルがシュート。相手DFに当たってコースが変わったボールを、逆サイドに走り込んだ金久保が気迫でゴールにねじ込んだ。「今週はこのパターンを練習で繰り返してきた。うまくボールがこぼれてきた」と振り返った金久保の一撃で、試合を振り出しに戻した。
その後は激しい風と雨によって、お互いに慎重な試合運びになる。雨で視界が遮られるうえ、ボールが風で流された。自然と選手間の距離は広がり、攻守が激しく入れ替わる試合展開になった。
終盤になると、名古屋はパワープレーを展開。闘莉王を最前線に配し、サイドからシンプルにボールを入れてきた。しかし、アルディージャの守備陣はあわてない。「相手の攻撃は高さがある。たとえ一つ目で競り勝てなくても、セカンドボールを拾うことを意識した」と下平。ケネディの高さを封じ込めた菊地も「みんなで声を掛け合って、最後まで集中してプレーすることができた」と振り返った。
4分のアディショナルタイムも、GK北野を軸に名古屋の猛攻をしのぎ切った。春の嵐が呼び込んだ死闘は、1-1のまま終了。勝点1を分け合う結果となった。しかし、チームが求めていたのはあくまでもホーム初勝利である。GKの北野は「悪天候の中だったが、勝って終わりたかった」と振り返った。同点ゴールを決めた金久保も、「ホームだったので勝ちたかった」とコメントを残している。
菊地は言う。
「まだホームで勝点3が取れていないので、みんなで準備して戦っていきたい」
まずは中3日でヤマザキナビスコカップの鹿島戦が控えている。ここで弾みをつけて、1週間後のC大阪戦で歓喜の瞬間を迎えたいところだ。
(総評:岩本 勝暁/写真:早草 紀子)
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選手コメント
MF 16 金久保 順
Q:得点シーンを振り返って。
今週はああいう練習に取り組んできました。名古屋は高いボールには強いけど、抜けるようなボールには弱いと話をしていたのですが、うまくこぼれてきたのでよかったです。今年は得点とか、目に見える数字にこだわってプレーしたいと思っているので、1試合1点を目標にプレーしていきます。
Q:今日は今季ずっと取り組んできたトップ下ではなくサイドハーフでのプレーだったが?
トップ下かサイドか、どちらで出るのか今日までわかりませんでした。サイドで出るということになったので、サイドバックの選手とうまくコミュニケーションを取って、サイドで攻撃の起点になれればいいなという気持ちでプレーしてました。
Q:次節のリーグ戦ではどんなプレーを見せたいか?
次のリーグ戦もまたホームですが、ホームではずっと勝点3を取れていないので、しっかり勝って、何より勝点3だけを目標にプレーしたいと思います。
今週はああいう練習に取り組んできました。名古屋は高いボールには強いけど、抜けるようなボールには弱いと話をしていたのですが、うまくこぼれてきたのでよかったです。今年は得点とか、目に見える数字にこだわってプレーしたいと思っているので、1試合1点を目標にプレーしていきます。
Q:今日は今季ずっと取り組んできたトップ下ではなくサイドハーフでのプレーだったが?
トップ下かサイドか、どちらで出るのか今日までわかりませんでした。サイドで出るということになったので、サイドバックの選手とうまくコミュニケーションを取って、サイドで攻撃の起点になれればいいなという気持ちでプレーしてました。
Q:次節のリーグ戦ではどんなプレーを見せたいか?
次のリーグ戦もまたホームですが、ホームではずっと勝点3を取れていないので、しっかり勝って、何より勝点3だけを目標にプレーしたいと思います。
DF 2 菊地 光将
Q:前節の大量失点から、今日は集中した守備が見られたが?
1失点してしまいましたが、みんなで声を掛け合って、最後まで集中を切らさずにできたと思います。チャレンジ&カバーをしっかりしようということで、1人が当たりに行ったらみんなでカバーするとか、チームみんなでしっかり守備をしようということでやっていました。「ケネディ封じ」も、チームとしてしっかり守れればいいと思っていたので、僕個人だけではなく、今日はチームとしてできたということだと思っています。
Q:こういった試合を勝利につなげるために必要なことは?
こういう天候だったのでもっとミドルシュートを打ってもよかったのかなと思います。名古屋もミドルシュートを結構狙ってきましたが、スリッピーで北野さんも取りづらそうでした。そういうところも考えて、もう少しシュートへの意識があってもよかったのではないかと思います。
Q:次の試合への意気込みを。
しっかりみんなで準備して戦っていきたいと思います。
1失点してしまいましたが、みんなで声を掛け合って、最後まで集中を切らさずにできたと思います。チャレンジ&カバーをしっかりしようということで、1人が当たりに行ったらみんなでカバーするとか、チームみんなでしっかり守備をしようということでやっていました。「ケネディ封じ」も、チームとしてしっかり守れればいいと思っていたので、僕個人だけではなく、今日はチームとしてできたということだと思っています。
Q:こういった試合を勝利につなげるために必要なことは?
こういう天候だったのでもっとミドルシュートを打ってもよかったのかなと思います。名古屋もミドルシュートを結構狙ってきましたが、スリッピーで北野さんも取りづらそうでした。そういうところも考えて、もう少しシュートへの意識があってもよかったのではないかと思います。
Q:次の試合への意気込みを。
しっかりみんなで準備して戦っていきたいと思います。
問題はやはり後半の立ち上がりです。十分に集中して入るように話はしましたが、風下に回った影響も少しあって、前にボールを送っても戻ってきてしまう、あるいは、DFラインの背後へのランニングが出ずに陣地を挽回できない場面があり、そこで失点してしまいました。
失点後もしばらくはメンタル的に高まらず、非常に危険な状態でしたが、何とか持ちこたえて1点返すことができました。後半の終盤には名古屋の一番の脅威であるパワープレーで向かってきましたので、それを封じるために深谷を入れ、何とかしのぎました。
ホームで勝点1は少し寂しい結果ですが、今日の天候条件とゲーム内容を考えれば、それでも満足しなければいけないかなと思います。今日は選手たちが良く頑張ってくれました。
Q:カルリーニョスと上田の同時起用でパスの出所が2つになり、前半はうまくボールが回っていたのでは?
今日の狙いは相手のラインとラインの間にボールを入れていくことでした。前半はそこでカルリーニョスがうまく起点になってくれましたし、ラファエルも名古屋のセンターバックの間でボールを受けることができていたので、それが前半の良かったところだと思います。後半に入って風下になったことで、なかなかそこまでボールが運べず、風で押し戻されてしまうので弱気になり、前にボールを入れられなくなってしまいました。今日は、パスの出所が2つというよりも、ラインとラインの間にボールをうまく入れていくという狙いに対する意識が非常に高かったのが、前半よかった理由だと思います。
Q:ヤマザキナビスコカップの横浜FM戦に続いて渡部が先発したが、そのプレーはどうだったか?
後半の最後まで攻め上がったり、1対1の強さは発揮してくれたと思います。金久保との連係でサイドはうまく守ることができていました。そうは言え、前半はイージーミスも目立ち、奪われてピンチを招いたりしていましたので、まだまだクオリティを上げていかなければいけないと思います。
Q:同点ゴールを決めた金久保を、今日はトップ下ではなく右サイドで起用したがどうだったか?
体調不良者やけが人が出たことで、今年ずっとやってきたトップ下で金久保を使えませんでしたが、今日は非常に運動量がありました。それから、ファイティングスピリットが前面に出ていて球際も強かったし、同点ゴールも気迫で決めたようなところもありました。非常に良くやってくれたと思います。