明治安田J2・J3百年構想リーグ プレーオフラウンド第2戦
2026.6.6 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 73' ガブリエウ
  • 81' 石川 俊輝
2 - 1
0 前半 0
2 後半 1

高知

  • 55' 上月 翔聖
試合経過
示したい積み上げと成長。このメンバーでの集大成を
明治安田J2・J3百年構想リーグも残り1試合。各グループ4位がトーナメントの一発勝負で最終順位を決めるプレーオフラウンド13-16位決定戦に進んだ大宮は、アウェイで行われた第1戦の横浜FC戦で1-2と惜敗し、同じく山口に敗れた高知との15-16位決定戦に臨むことになった。

『ゲーゲンプレス』と呼ばれる即時奪還の守備に加えて、チームの将来も見据えて後方からの丁寧なビルドアップにもトライしてきた。伸び盛りの若手も出場機会を得て、世代別代表にも多くの選手が選出されている。EAST-Bグループ4位に終わったものの、同グループのベストイレブンにカプリーニ、泉柊椰、山本桜大が選ばれた。これまでの戦術的な積み上げ、そして選手たちやチームの成長をホームのファン・サポーターの前で示したい。

高知戦はU-19日本代表メンバーが不在となるが、「しっかりホームで勝って喜んで終わりたい」と前節後に話した豊川雄太、それにイヨハ理ヘンリーが復帰しており、中堅からベテラン選手の奮闘にも期待がかかる。なお、今季限りで退くことになった宮沢悠生監督に代わり、戸田光洋ヘッドコーチが指揮を執る。

高知は開幕から6試合連続複数得点を記録し、J3所属ながら序盤で首位に立つなど出色の得点力を見せてきたチーム。一方で、対策を講じられたリーグ終盤戦は6試合中5試合で無得点と失速した。それでも、プレーオフラウンド第1戦では2点差を追いつく粘り強さを見せて延長戦に持ち込んでいる。途中出場でその2ゴールを決めた金原朝陽は延長での退場劇により出場できないが、5バックで守りながら全体でゴールへの勢いを出して攻め込む攻撃面の特長は警戒したい。

このメンバーで臨むのも最後。集大成の勝利をつかめるか。

(文:田中 直希)

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監督コメント
前節は、みんなでもう一度原点に戻って、積み上げてきたボールを狩る、ボールを狩り続けるというところをテーマに戦ったのですが、その部分をなかなかやり切ることができなかった、それができないから攻撃に移れなかったというところは反省点だと思っています。

今週はチームの体制が変わったりと選手たちにとっては難しい状況ですが、とにかく、今この流れの中で自分たちが積み上げてきたものをしっかり出そうというところと、各々であったりこのクラブが次に進むために、みんなで次につながる戦いをしていこうと共有しています。

最後にホームで試合ができるので、まずは全員で全力を尽くしてしっかり勝つこと、それが一番だと思います。また、最終戦になるので、今まで積み上げてきたことを一つでも多く出せるように、みんなで全力でやっていきたいと思います。

今シーズンはなかなかホームでも勝利することができず、大変申し訳なく思っています。ただ、最終戦は選手、スタッフが一丸となって戦い、ファン・サポーターの皆さんと一緒に勝って喜びを分かち合いたいと思いますので、また一緒に戦ってください。よろしくお願いします。
選手コメント
(PO第1戦の)得点直後の時間帯での失点というのは、チームとして本当に学ばなければいけないですし、あの時間帯に失点してしまうと試合は難しくなってしまうので、そこは次に生かさなければいけません。ただ、それでも勝ちにつなげなければいけないのがプロとしての仕事ですし、自分自身も途中から入って流れを変え切れず、アウェイでもあれだけ駆けつけてくださった方々に対して申し訳ない試合をしてしまったと感じています。

交代で自分が入るときは、点を取らなければいけない状況でした。トヨ(豊川雄太)が前線で動き出してくれることはわかっていたので、積極的に前に前に相手を押し込んで、ゴールのチャンスを多く作れるようにと思って入りましたが、もっともっと前線の選手たちが相手のゴールの近くで仕掛けられるように供給ができれば良かったですし、負けている時間帯だからこそもっともっとチャレンジするべきだったなと思います。

高知には一緒にプレーした選手もいますし、ミカさん(三角雄太)は同じポジションで、同じチームになる前からずっとバチバチやっていたので、そこは遠慮なくいきたいと思います。

ハーフシーズン最後のゲームになりますが、勝って一緒に喜びたいですし、とにかく結果にこだわって、宮さん(宮沢悠生監督)のためにもそうですし、ミツさん(戸田光洋ヘッドコーチ)、喜名さん(喜名哲裕ヘッドコーチ)、純さん(横山純コーチ)、お世話になった方々のためにも、最後に勝って終われるようにチーム全員で戦いたいと思います。

自分にとっては、現役として最後の試合です。自分らしく、チームの勝利に対しての判断であったりプレーをしていきたいですし、最後の1試合ではありますがやることはつねに変わらないので、すべてを出し切れるようにしっかりと準備して臨みたいと思います。
横浜FC戦は、前半の最後に失点して折り返しましたが、それまでの試合運びやギリギリのところでみんなで体を張って守るというところはできていたと思うので、良かったところをしっかりと見ながら、結果からの反省も踏まえてまた次に進むべきかなと思います。前半はベンチから観ていましたが、みんなが体を張っていて、そこは意識しているなと感じましたし、攻撃では奪ってからのカウンターであったり、(小林)柚希の右サイドは相手の脅威になっていたので、そこは自分たちにチャンスがある、メリットがあると感じていました。

個人としてはひさしぶりの公式戦出場になりましたが、いつもどおりの準備して臨みました。まずはケガをしないことと、チームのために自分の力を最大限出すことを意識してゲームに入りました。全体的にはまだまだで、もっと良いパフォーマンスをしなければいけないと感じましたし、終盤から入りましたが、時間に関係なくどんな試合でも自陣からのビルドアップで確実にハーフウェーラインを越すこと、その回数を増やすことは課題だと感じています。

最終戦は、サポーターの方に来シーズンに向けて希望を持ってもらえる試合にしなければいけないと思っています。このハーフシーズンはなかなか思うような結果が出なかったり、特にホームで皆さんが期待してくれているにもかかわらず、結果を届けられなかったというのは、選手全員が思っているところなので、この最終戦でしっかりと自分たちの力や、このクラブの目指しているサッカーを見せることで、希望を持ってシーズンオフを迎えて、あらたなシーズンに向けての力になるような試合にしたいです。
横浜FC戦は、失点した時間帯、前半の最後に失点したということが一番良くなかったと思います。課題であったセットプレーからの流れでやられてしまいました。後半はもう一回出て行こうというところで、先に点を取れたのですがその後にすぐ失点してしまい、スキがあったと思います。

取り組んでいたビルドアップ、ボランチを使ってオープンを作ってというところは、積み上がっているのかなと思いますが、守備の部分でプレッシャーに行くことであったりとか、そういったところの感度が落ちていると感じる部分もあるので、もっと意識して取り組んでいきたいです。

個人としては、決定的なところまで行けても最後に少しズレてしまったりとか、そういったところのクオリティや質はもっと上げなくてはいけないですし、自分がボールを受けて前に進むことや、自分ではがすというところに関しては少しできたのではないかと思います。

高知には大宮に在籍していた選手もいますし、すごくていねいにつないで来るチームという印象があります。ただ、自分たちのプレッシャーがハマればいい試合になるのではないかと思っています。

体制の変更などチームとして慌ただしいところはありますが、宮さん(宮沢悠生監督)とやってきたものは間違いなくあると思うので、まずはそういったものを出して良いゲームをして、退任する監督やコーチを送り出したいです。
メンバー

スターティングメンバー

74'
56'
FW 43 小林 柚希
46*'
56'

控えメンバー

74'
46*'
56'
90+1'
56'
65' 90+1'

監督

戸田 光洋ヘッドコーチ

スターティングメンバー

GK 17 猪瀬 康介
DF 23 松本 大地
46*'
DF 4 小林 大智
DF 22 藤森 隆汰
DF 3 福宮 弘乃介
MF 76 三門 雄大
76'
MF 8 高野 裕維
MF 16 上月 翔聖
MF 10 佐々木 敦河
MF 88 濱 託巳
FW 9 新谷 聖基
84'

控えメンバー

GK 99 村田 侑大
DF 5 深川 大輔
DF 26 浅野 良啓
DF 30 加藤 佑太郎
90+1'
MF 11 三好 麟大
46*' 90+1'
MF 14 関野 元弥
76'
MF 31 工藤 真人
FW 18 青戸 翔
84'
FW 33 長 疾風

監督

吉本 岳史
試合詳細
6 シュート 6
4 GK 6
4 CK 3
7 直接FK 12
0 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

本多 文哉

副審

内山 翔太

副審

髙木 翔

第4の審判員

高橋 睦

入場者数

5,727人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

26.3℃/45%

HIGHLIGHT

引退発表の石川が魂の決勝点で勝利をもたらす
明治安田J2・J3百年構想リーグの最終戦。大宮はホームに高知を迎え、ハーフシーズンの集大成となるラストゲームに臨んだ。

勝てば15位、負ければ16位。ただし、大切なのは順位だけではない。目の前の試合に全力を注いで勝つ。それは、どん底まで落ちた大宮を立て直してきた長澤徹監督と宮沢悠生監督が揃って口にしてきた言葉で、プロとしての姿勢の問題だ。

来たる2026/27シーズンでJ1昇格を実現するためにも、二人の指揮官と積み上げてきた大宮の強みを体現できるか。しかも、戦いの舞台はホーム。スタジアムに足を運んでくれるファン・サポーターの前で、プロとしての覚悟が試される一戦である。

宮沢監督に代わり指揮を執った戸田ヘッドコーチもまた、喜名ヘッドコーチ、横山コーチとともに今シーズン限りで退任となる。戸田コーチは試合後に、「自分自身も気持ちが揺れましたが、どうすれば選手たちのパワーを失わずに勝たせることができるか考えました。それと同時に石川のラストゲームで、和田の大宮での最後の試合でしたので、絶対に負けられない」との思いで試合に挑んだと、心境を明かしている。

U-19日本代表の神田、日髙、木寺、エドワード、マギーの5名が不在の中、前節の横浜FC戦からのスタメン変更は5名ケガで戦列を離れていた加藤玄が3月21日の磐田戦以来の出場となり、控えには今シーズン限りでの引退を発表した石川、契約満了となる和田もエントリーされた。

新しいユニフォームを着用した大宮のイレブンは、開始早々からしっかりとボールを握り主導権を握る。トム・グローバーがキャッチを強いられるファーストシュートこそ許したが、その後は最終ラインがパスを回し、アンカーに入った加藤玄がバランスを取り、小島が華麗なターンで前を向く。

加藤聖の縦パスに反応して抜け出した泉のクロス、わずかに届かなかった小島のスルーパス、加藤玄の素早い寄せからのボール奪取など、好プレーが続く。球際の競り合いは譲らず、前線での積極的な寄せやゲーゲンプレスも効いている。ゴール前での集中力も高く、見事なシュートブロックも披露された。

飲水を挟んでからも大宮のリズムで試合が進み、高知にチャンスを作らせない。とりわけ加藤玄は鋭い危機察知能力でピンチの芽を摘むだけでなく、絶妙なポジショニングでパスコースを確保しながら味方に縦パスを届けるなど、ひさしぶりの公式戦とは思えない存在感で中盤のクオリティを引き上げていた。

得点は奪えなかったものの、前半終了間際の加藤聖のCKなどゴールの気配が漂うシーンは何度かあり、後半への期待を持たせてハーフタイムとなった。

後半開始から小林に代わり関口が登場。茂木の一つ前、いつもより高いポジションでの起用だ。しかし勢いを増してゴールに近づくことはできず、55分に高知のカウンターを防ぎ切れずに失点。直後、豊川と加藤玄に代えて、和田と石川を同時投入。自分たちの形を作ってゴールを目指した。

ガブリエウからキャプテンマークを託された石川が手を叩いて仲間を鼓舞し、自らもボールホルダーに身体を寄せにいく。66分には泉の素早いリスタートから関口がスペースに抜け出し、その直前にピッチに入った磯﨑がファーサイドでクロスに飛び込む。しかし、ボールは枠の外に転がり、追いつけない。

それでも73分、加藤聖のCKを相手GKがパンチングするが、高く上がったボールをガブリエウが頭で叩き同点とする。残り時間は約20分。泉とのコンビネーションから磯﨑がゴールに迫るなど好機が続き、迎えた81分に歓喜が訪れた。

泉がドリブルを仕掛け、磯﨑が丁寧に落とすと、その先にいたのは石川だ。迷わず振り抜いた右足から放たれた美しい軌道のフィニッシュが、ゴールネットに吸い込まれた。仲間から祝福された背番号6は、駆け戻ったベンチ前でも手荒い歓迎の中で最高の笑顔を見せていた。

リードを奪った大宮は、その後も攻撃の手を緩めず、石川のスルーパスから関口が鋭いクロスを上げる。最後は負傷した磯﨑に代わり中山が前線に入り、ゴール裏から熱い「トシキ」コールも響く中、全員の奮闘でなんとか勝利をつかみ取った。

試合後、自らの決勝ゴールで花道を飾った石川は「幸せな現役生活でした」と充実した表情を浮かべ、「準備の大切さとか毎日のトレーニングの大切さを先輩から学んで行動に移していました。それが伝わって、感じてくれて、その選手が行動に移せるのが一番の理想だと思う」と、後輩への思いを口にした。そんな先輩の背中を見てきた中山は「毎日毎日一緒に練習してきて、あの人がやらない日は一日もない。どんなときも全力の姿を見てきたので、やり続ける人のところにボールがこぼれてくるんだと思いました」と、感慨深げだった。和田も「自分の考え方や向き合い方を話したときに、ちゃんと聞こうとしてくれたし、少しでも体現しようとしてくれる良いチームでした」と、大宮での日々を振り返った。

チームが変わり、人も代わる中で迎えた百年構想リーグの最終戦は、明日につながるものが確かにあると感じられる一戦だった。

(文:粕川 哲男)

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監督コメント
激動の1週間でしたので、自分でも整理がつかないというのが正直なところです。練習からみんなが一生懸命頑張って、なんとか元気を出そうとやってきました。今まで積み上げてきたことを出せる瞬間もあるのですが、新しく次につなげるために、システムがすべててではないのですが今日はシステムを変えました。3日間で作ったので、攻守で共有する、みんなで合わせていく難しさはあったのですが、選手たちが本当に必死になってやろうとしてくれました。始まる前は、すごく難しいゲームになるだろうなと思っていました。積み上げてきたものはもちろんあって、そこを出せる瞬間は絶対あると思ったのですが、やはり中で合わせていくところの作業は難しいだろうなと思って入りました。実際に試合を進めると難しさが出てきて、それでも選手たちには中で「しっかりここを前向いて合わせていくんだよ」、「使えるものは何でも使え」と、ベンチの選手もスタッフもそうですし、声を使ったり、感情を出してもいいし、いろいろなことを言う中で、本当に必死になってやってくれたと思います。内容的には全然いいものではなかったですが、そういった力が石川俊輝の最後のゴールにつながったのではないかと思います。

選手たちはこのシステムにも順応できるようになってきていますが、いつもとやっている感覚と違うので、合わせていくところがやはり難しかったと思います。これまでであれば中に入れさせずに、外に外にとにかくプレスかけて連動するという、ボードで説明すると簡単ですが実は意外と難しくて、前の選手の反応で後ろの選手が反応していくので、その連動は予測が大事だったりするのですが、そこがすごく成熟してきた実感が選手たちにもあったと思います。ただ、4-3-3という違う立ち位置になって難しい中で、そもそも最初に中にボールが入ったりとか、そういったことも出てきて、頭の中で分かってはいますが、相手もそれを見ていろいろ変化させるので、そこに対しての対応は難しかったと思います。

石川俊輝と和田拓也に共通しているのは、完全に影の立役者ということで、とにかく人の見ていないところで、チームを支える力はずば抜けています。拓也は今日もチームの大黒柱として真ん中でゲームを安定させてくれましたし、俊輝も声や走力などいろいろなものを使ってやってくれました。二人ともそうですが、若手を捕まえて一緒に教えてくれたり、ピッチ上のコーチをやってくれます。それは表にはあまり出ないですが、今日も拓也はちゃんとボールを使ってゲームコントロールができていましたし、俊輝は主役になる舞台を自分でしっかり決め切りました。こういうことってあるんだなとすごく思いました。勇気をもらいましたし、人が見てないところでも変わらずチームのためにやっている選手が、こういう舞台で活躍するんだなということをすごく感じました。
選手コメント
トップチームに昇格してからは思ったようにプレーできない期間が長くて、いつ出れるかなと自分でも思っていました。本当に体が万全な状態になるまではずっと自分と向き合って、いつチャンスが来てもおかしくないと思っていましたし、いろいろなチーム状況がある中で出場機会をもらったので、まずは点を決めたいという気持ちが大きかったです。すぐにチャンスが来て決めるイメージしかなかったのですが、勝てたから良かったものの、やはりフォワードとしては決めなければいけなかったと感じています。

後半途中から出場して最後までピッチに立てなかったことは、自分のフィットネスがまだ追いついていないと思いますし、その中でもチャンスメークであったり決定機を作れたことはプラスに考えたいです。やはり、どれだけ自分がピッチに立ち続けていられるかを意識させられるような試合になったと思います。

(2点目のアシストの場面は)本当はターンだったりをしたかったのですが、あまり自分が後ろが見えていなかった部分もあって、ボールを失いたくない状況だったので、少し運んだら(石川)俊輝くんが見えてパスを出しました。

(来季に向けて)やはり自分の武器でもあるスプリントを、今日の試合を観ていた人たちにはあまり速いと思われていないかもしれないですが、観客を驚かせることができるスピードを持っていると自分では思っているので、それを出すためにも、もっと強化してやっていかなければいけないと感じています。
(石川)俊輝と同じタイミングで交代で入りましたが、特に思い出作りのための出場ではないと自分でも思っていたので、チームを勝たせることは変わらないですし、いつもとあまり変わらず、0-1からどうやったら勝てるかなみたいなことを考えていました。こういうときにサジ投げるかと言われたら、そういうチームではないので、そのあたりは良いチームだなと思います。

2点目は俊輝がボールを止めた瞬間に入るなと思いましたし、俊輝持ってるなと感じました。こうやってコツコツやっていた選手がちゃんと報われるんだな、というのが今日の試合の感想です。

自分が劇的に何か変えられる人間ではないので、そこまで何かを気負ってきたわけではないですが、何かできるかなと思いながら移籍してきたときに、選手もスタッフも一つにまとまっていて、チームの結果も出ていたので、これは自分が何かするのではなく必死に食らいついていかないと大変だな、と初日で感じました。その中で自分が何をできるのかなみたいなところでやれたのが、自分には面白くて、ありがたくて、経験として一番良い思い出だなと思っています。

大宮には6年半在籍しましたが、ほとんど勝てない年もサポーターの皆さんが応援してくれることはなかなかないですし、自分としては応援してもらったぶんに対して、返せているぶんがちょっと足りていない気がしているので、そのあたりは何か違う形で返せたらいいなと思います。
本当にこれ以上ない終わり方ができたのかなと思います。それはもちろん僕だけの力ではないですし、本当に日頃から支えてくれてる方々だったり、仲間のために走って戦ってくれているチームメートだったり、ずっと声を枯らして応援してくださっているみんなが最後にご褒美をくれたのかなと思います。

交代でピッチに入ったときは失点直後でしたが、自分にやれることをしっかりやっていればチャンスを作れると思っていましたし、その中でガブ(ガブリエウ)の気持ちで押し込んだゴールもあって、本当に勝てて良かったなと思います。

ゴールシーンは、いつもだったら欲をかいて外から巻いたりするところでしたが、最後なので「思い切り振ったれ」と思って欲を出さずに振り抜きました。(小島)幹敏があんな顔をするとは思えないぐらい喜んでくれていましたし、みんなもベンチ前に出てきてくれて、みんなで祝ってくれて、たぶん僕の中で一番印象に残るゴールになったのではないかと思います。

選手としてはJ1優勝以外は経験したくらい、タイトルを獲れたと思ったら降格も味わったり、残留争いで残留できたりできなかったり、昇格争いも上がれたり上がれなかったり、ジャイアントキリングを起こす側も起こされる側もやりましたし、長期のケガも短期のケガもやりましたし、なかなか濃厚な現役生活だったので、これを未来の宝物たちに伝えていけたらと思います。

すごい方々に支えられて、いろいろな方に出会って、自分一人の力ではなく本当にたくさんの人が僕を作り上げてくれたという思いがあった中での試合で、自分のゴールで勝って終わるのは本当にご褒美ですし、一生の宝物になるのではないかなと思いますし、今日の試合はずっと忘れないのかなと思います。
フォトギャラリー

(写真:高須 力)

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